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【秋華賞 有力馬診断】桜花賞・ステレンボッシュ&オークス馬・チェルヴィニアを揺るがすのは?

10月13日、京都競馬場にて行われる秋華賞に向けて、『競馬の教科書(オーパーツ・パブリッシング)』の著者・玉嶋亮がXアカウントで有力馬の評価を行っている。この記事では、玉嶋のXに投稿された内容をまとめ、◎候補と△候補に分類された馬を分析していく。

Cervinia_Stellenbosch

◎候補馬(軸候補)

ステレンボッシュ
オークスでは、桜花賞と同様にこの馬の能力を出し切った。阪神JFで直線のトラブルがあったにも関わらず2着、桜花賞では1着、オークスでは2着と、コンスタントに高いパフォーマンスを発揮し続けている。テン乗りのジョッキー(ルメール→モレイラ→戸崎)でも結果を出し続けている点も評価すべきだ。能力的にはチェルヴィニアやアスコリピチェーノと互角であり、最有力候補の一頭と言える。

チェルヴィニア
アルテミスSを勝った時点で、世代トップレベルのMI値70ptを記録していたが、その後は低迷し、桜花賞では惨敗。しかし、オークスでは世代最上位のステレンボッシュに真っ向勝負を挑み、勝利した。その内容は非常に価値が高く、最大出力を更新して世代トップに躍り出た。能力的にはステレンボッシュとほぼ互角だが、桜花賞での惨敗が示す通り、安定感に不安がある。もし能力全開ならば、ステレンボッシュとの一騎打ちになる可能性が高い。

△候補馬

クイーンズウォーク
ローズSでは、レガレイラがレースにまったく参加できなかったため、オークス4着馬であるクイーンズウォークがまともに走れば当然勝つべきレースだった。しかし、オークス上位馬であるステレンボッシュやチェルヴィニアと比較すると、そのパフォーマンスは明らかに劣る。展開に恵まれない限り、秋華賞での勝利は厳しいと判断すべきだ。

クリスマスパレード
紫苑Sをレコードで制したものの、時計の出やすい中山の高速馬場で先行する形で展開に恵まれた感が強い。春のクラシック戦線で低レベルなフローラSをスムーズに運んでも惨敗したように、実力的には秋華賞で高評価を与えるべき馬ではない。イン有利のトラックバイアスや内枠といった条件が揃った場合に押さえる程度で良い。

コガネノソラ
クイーンSでは、春クラシックや裏開催で振るわなかったコガネノソラとボンドガールがワンツーを決めた。だが、春のクラシックで世代トップクラスの実力を示したステレンボッシュやアスコリピチェーノ、チェルヴィニアとは大きく差がある。クイーンSの結果だけでコガネノソラを過大評価するのはバランスを欠いた見方だ。秋華賞では上位に立つのは難しいだろう。

ランスオブクイーン
オークスでは5着と善戦。3,4,5着馬の並びは、内にランスオブクイーン、外にクイーンズウォーク、そして間にライトバックといった形だった。着差は僅かだったものの、狭いスペースを抜けてきたライトバックがパフォーマンス的には上回っている。ステレンボッシュやチェルヴィニアと比較すると実力差はあるが、好走する可能性はある。

ボンドガール
春先は先行して馬群の中での競馬がうまくいかず、能力を発揮できなかったが、クイーンS以降は末脚を活かす競馬に切り替え、その成果が出始めている。秋華賞でも控えて展開がハマればチャンスはあるが、ステレンボッシュやチェルヴィニアといった最上位馬を逆転するのは厳しいだろう。それでも、好走する可能性は十分にある。


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~玉嶋亮 新刊情報~
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<プロフィール>
玉嶋亮(たましま・りょう)
1985年生まれ。本業を抱え時間の制約があるため、芝オープンクラスのみにフィールドを限定している。「能力比較」「馬場読み」を中核のファクターとして、パドックや追い切り等は一切見ないスタイル。2021年凱旋門賞の単勝万馬券、2022年AJCCの三連単288万円等の的中実績がある。「単勝多点」「変則フォーメーション」「複勝チャレンジ」等多彩な馬券術に定評があり、設計回収率=130%を公言し、累計回収率=148%を記録している。旧作「競馬の教科書(ピンク本)」は、個人出版ながら異例の大ヒットを記録し、2022年11月にベストセラーの座を譲らないまま絶版した。2024年10月に新著『競馬の教科書 秋G1特別増刊号』を刊行。アマチュア最強の予想屋、日本一の競馬作家になるのが目標。

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