“伝家の宝刀”MI値の詳細解説と実践的な活用法【玉嶋に聞く④】
text by 競馬チャンネル編集部
競馬ファンの多くが高い回収率を目指して日々奮闘していることでしょう。しかし、その道のりは決して平坦ではありません。『競馬の教科書(サンクチュアリ出版)』の著者である玉嶋亮によれば、競馬予想の基本は「トラックバイアス」と「能力比較」の2つにあるといいます。今回は、玉嶋の著書を参考に「MI値」の詳細解説と実践的な活用法を学びます。
※前回の記事
回収率アップの秘訣とは!? “ビギナーズラック”にヒントあり
MI値とmiの定義を理解する
玉嶋は、競走馬の能力を数値化する「MI値」と「mi」という2つの指標を提唱しています。
「MI値」は馬個体の最大出力を表し、直近1年半または直近5レースの最大値を指します。一方、「mi」は馬個体のパフォーマンスを表し、レース単位で数値を算出します。
玉嶋は、miの算出方法を次のように説明します。
「①基礎点+②KP(斤量補正)+③BP(トラックバイアス補正)+④AP(アクシデント補正)+⑤TP(展開補正)=⑥miで、補正された能力値が完成します」
例えば、イクイノックスの場合、次のようになります。
ジャパンカップ:100pt
天皇賞秋:96pt
宝塚記念:85pt
この場合、宝塚記念mi=85pt、天皇賞秋mi=96pt、MI値=100pt(ジャパンカップ)となります。