【日本ダービー・敗戦の本質】リアライズシリウスは、なぜ敗れたのか…

5月31日(日)に行われた東京優駿(日本ダービー)は、1番人気のロブチェンが人気に応え優勝を果たした。一方で、リアライズシリウスやパントルナイーフなど、上位人気ながら敗れた馬をどのように評価すべきなのか。今回は、レース後に注目すべき3頭を取り上げ、「パフォーマンス」「舞台適性」「今後の伸びしろ」の3つの観点から、それぞれを点数化しながら検証していく。[1/2ページ]
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注目馬3頭の採点
ロブチェン
着順:1着(1番人気)
パフォーマンス:10
舞台適性:7
今後の伸びしろ:8
戦前から逃げ馬不在のメンバー構成であり、なにが主導権が握るかは流動的だったが、展開予想で書いた通りにメイショウハチコウのハナ。
6枠2頭が続いて、外枠を引いたこの馬はやはり控える形。前半1000mの通過は60秒7と、過去のダービーと比較しても平均的な流れとなった。
レースが動いたのは、やはり今週も残り1400m地点。アオり気味のスタートで最後方からの競馬となっていたバステールが動いていき、同じタイミングで2番手にいたリアライズシリウスも先頭へと替わる。
直線に入ると、リアライズシリウスを交わしてバステールが先頭へと立つが、そこに襲い掛かったのが、パントルナイーフと併せ馬で伸びてきたこの馬。
2着馬が優勢な形であったが、もうひと伸びを見せてわずかに前に出たところがゴール板。G1・2勝馬の底力を見せる形で、第93代ダービー馬に輝いた。
勝ちタイムの2分22秒7は、ダービー歴代4位の好時計。見た目にはジリジリとした伸びにも見えたが、自身の上がり3Fは33秒2であり、ラスト3F11秒2-11秒5-11秒5を差し切っているのだから内容的には文句なし。血統面に加えて2冠制覇の内容からも距離が壁になるイメージは湧かず、史上9頭目の3冠馬誕生に向けて視界は良好だ。
パントルナイーフ
着順:2着(4番人気)
パフォーマンス:9
舞台適性:10
今後の伸びしろ:9
好スタートを決めると、促して好位のポジションを確保。道中でバステールが動いてきたときにも手綱をガッチリと抑えてポジションはキープ。
いつでも外へと出せる位置につけたまま直線へと向かうと、外のロブチェンと併せ馬の形で伸びる。先に抜け出したバステールを交わして勝利は目前だったが、ゴール前でもうひと伸びを見せたロブチェンにねじ伏せられる形での2着惜敗。
惜しくもダービー馬の称号には届かなかったが、不利を受ける馬が数多くいる中、さすがルメール騎手とも言える手綱さばきで完璧にエスコート。現状のこの馬の力を出し切ったレースであった。
追い切りを見ても分かるように皐月賞からの上積みは大きく、レースぶりも一変。やはり、出世レースの東京スポーツ杯2歳ステークス勝ちは伊達ではなかった。


