【次こそ買い時?激走パトロール隊】スタミナに不安は少ない?菊花賞に出るようなら…(セントライト記念)
text by 中西友馬
競馬では、レース結果だけでは語れない“負けて強し”の内容を残した馬がいる。そうした馬を見逃さずにチェックすることは、次の激走を見抜くうえで欠かせない作業だ。この記事では、敗戦の中にも光る走りを見せた馬たちに注目し、その根拠を掘り下げていく。先週行われた3重賞からそれぞれ1頭ずつピックアップする。今回はセントライト記念。
セントライト記念の出走馬
日程:9月15日(月)
レース:中山11R「セントライト記念」
馬名:ジーティーアダマン
人気:4番人気/11着(1.3秒差)
最内枠からハナを切り、前半1000m通過60秒3のペースは悪くないように見えた。しかし、後方にいたファイアンクランツが動いたことにより、早めにペースアップ。呼応して上がってきたフィーリウスが外に張りつく形となり、逃げ馬には苦しい展開となった。
それにしても止まりすぎな印象は受けたので、そもそもの状態面に疑問符はつくが、すみれSのように速めの流れで気持ち良く走るほうが持ち味が生きるのは確か。
すみれSの内容が傑出であることは事実であり、血統面からスタミナに関する不安も少ない。夏を越した3歳馬にしてはマイナス馬体重だった点も少し気がかりで、関西圏で輸送のない菊花賞で穴をあけても驚けない。
【了】
(文●中西友馬)
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