HOME » セレクト » アグネスタキオン産駒最強馬は?獲得賞金ランキング【第3位】川田騎手、飛躍の原点…美しい逃走劇を演出した芦毛馬

アグネスタキオン産駒最強馬は?獲得賞金ランキング【第3位】川田騎手、飛躍の原点…美しい逃走劇を演出した芦毛馬

text by TOM

“幻の三冠馬”と呼ばれたアグネスタキオン。大種牡馬サンデーサイレンスの後継として種牡馬入りし、2008年にリーディングサイアーの座を獲得。11歳で早世したものの、G1馬6頭を送り出すなど、種牡馬としても大活躍した。超高速で時代を駆け抜けた名種牡馬の産駒たちの中から、獲得賞金トップ10を紹介する。今回は第3位。

2008年皐月賞を制したキャプテントゥーレ
2008年皐月賞を制したキャプテントゥーレ

3位 キャプテントゥーレ(3億8,097万2,000円)

性別:牡馬
戦績:20戦5勝 [5-2-3-10]
主な勝ち鞍:08年皐月賞(G1)

 数多くいた父の産駒の中で、最初に牡馬クラシックタイトルの戴冠を遂げたキャプテントゥーレが、トップ3の座に就いた。

 キャプテントゥーレは、祖母が仏G1馬で、日本にも遠征してきたスキーパラダイス、母は阪神牝馬S勝ちのエアトゥーレという血統馬。その父トニービンの成長力と、父アグネスタキオンの早熟性がうまくマッチした配合だった。

 2歳の7月に早々とデビューしたキャプテントゥーレは、2戦目で勝ち上がり、4戦目のデイリー杯2歳Sで重賞初制覇を果たす。続く朝日杯FSでは出遅れもあって3着に敗れ、2歳チャンピオンの座は逃したが、計6267万円を稼ぎこの年を終えた。

 3歳の始動戦となった弥生賞で4着に敗退し、本番の皐月賞では、単勝オッズ17.1倍の7番人気という低評価でゲートに入った。

 鞍上の川田将雅がスタートから押してハナに立ち、前半1000m通過1分1秒4というスローペースに落としてレースを進めた。余力を持って最終コーナーを回り、直線に向いてすぐに追い出しを開始すると、残り200m地点では3馬身のセーフティーリードとなった。

 最後まで脚色衰えず、その差を保ったまま後続に2馬身半差をつけて逃げ切り勝ち。牡馬のクラシック初戦をものにして賞金1億3186万円を手にするとともに、皐月賞父子制覇を果たした。日本ダービー制覇に期待がかかったが、レース後に骨折が判明し、ダービーどころか、秋を棒に振り、1年以上もの長い休養を余儀なくされた。

 4歳の8月、関屋記念(4着)で復帰後に迎えた朝日チャレンジC(G3)で重賞3勝目を挙げて復活の狼煙を上げたが、天皇賞(秋)で12着に敗退。マイルCSでは4着止まりで、この年は約6282万円の賞金加算だった。

 5歳時は、マイラーズCで3着のほか、朝日チャレンジC連覇を達成し、賞金5652万円の上積み。現役ラストシーズンとなった6歳時は、4戦未勝利ながらG2を2着2回で5900万円の賞金を加え、種牡馬入りを果たした。

【了】

(文●TOM)

【関連記事】
アグネスタキオン産駒最強馬は?獲得賞金ランキング【第1位~第10位 全紹介】
アグネスタキオン産駒最強馬は?獲得賞金ランキング【第1位】
アグネスタキオン産駒最強馬は?獲得賞金ランキング【第2位】