セレクトセール1歳部門 落札額ランキング【第7位 】“爆買番長”藤田晋氏、新たなダートスターを発掘へ
セレクトセール2025の1歳馬部門は、227頭が上場された。売却総額155億4600万円と、主取りが2頭のみで99.1%だった売却率はともに過去最高を記録。1憶円以上の落札馬は42頭に及び、大盛況に終わったセレクトセール2025・1歳部門における落札額(税抜)をランキング形式で紹介する。今回は第7位。
【第7位】パリスビキニの2024(2億8000万円)
7位に入ったパリスビキニの2024(牡)が、コントレイル産駒としては今セール最高値となる2億8000万円で落札された。
購入者は近年、当セールで“爆買い”して話題となっている藤田晋氏。人気アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』などで知られるサイバーエージェントの社長を務めるほか、多方面で活躍している。
所有する馬も、サウジCを制したほか、ケンタッキーダービーやBCクラシックで3着に健闘するなどダート界で大活躍しているフォーエバーヤングや、ネオムターフC優勝、ジャパンC2着などの実績を誇るシンエンペラー、重賞で5度の2着を記録しているボンドガールなどG1、それも世界を股にかけるような実力馬がズラリと並んでいる。
そんな藤田氏が高額落札に成功したのが、父コントレイル譲りの青鹿毛馬だった。母のパリスビキニは、母系にSadler’s WellsやBlushing Groomなどヨーロッパの重厚な血が内包されているものの、父がA.P. Indy系の米国G1馬Bernardiniでスピード色が強い。
CCAオークス(G1)を制したParis Lightsを輩出したほか、日本で誕生したAmerican Pharoah産駒のアメリカンビキニがダート1000mで57秒2の2歳日本レコードを樹立。続くヤマボウシ賞も楽に逃げ切った後、さすがに相手が悪かったが、秋には米G1・BCジュベナイルフィリーズ(9着)にも挑戦した。
セリは、5000万円スタートで、はじまりは200万円ずつ小刻みな値動きだったが、次第にヒートアップ。1億円に達すると、その後は500万円ずつ値が上がり、1億3000万円のところからは1000万円刻みとなった。そして2億8000万円に達したところで後続の声が上がらず、ハンマーが下ろされた。
【了】
(文●TOM)
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