グランプリ3連覇の女王。クロノジェネシス、宝塚記念を連覇した最強牝馬【レジェンドホース名鑑】

数々の名牝が歴史を彩ってきた日本競馬。「レジェンドホース名鑑」では、ファンの記憶に残る名馬たちを紹介する。今回取り上げるのは、クロノジェネシス。牝馬三冠戦線で活躍したのち、宝塚記念連覇、有馬記念制覇を含むグランプリ3連覇という偉業を成し遂げた名牝だ。国内外の強豪を相手に第一線で戦い続けた、その輝かしい軌跡を振り返る。
クロノジェネシス(Chrono Genesis)
宝塚記念連覇、有馬記念優勝を含むG1・4勝の輝かしい実績を残したクロノジェネシス。バゴ産駒として新境地を開拓し、グランプリレース3連覇はスピードシンボリ、グラスワンダー以来となる快挙を果たした芦毛の名牝の軌跡とは。
プロフィール
| 性別 | 牝馬 | |
| 父 | バゴ | |
| 母 | クロノロジスト | |
| 生年月日 | 2016年3月6日 | |
| 馬主 | サンデーレーシング | |
| 調教師 | 斉藤崇史 | |
| 生産牧場 | ノーザンファーム | |
| 通算成績 | 17戦8勝【8-3-4-2】 | |
| 獲得賞金 | 11億171万円 | |
| 主な勝ち鞍 |
有馬記念(2020年) 宝塚記念(2020、2021年) 秋華賞(2019年) |
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| 受賞歴 | 特別賞(2020年) | |
グランプリ3連覇の女王。クロノジェネシス、宝塚記念を連覇した最強牝馬
クロノジェネシスは、2018年9月に小倉競馬場でデビューした。父は菊花賞馬ビッグウィークを輩出したバゴ、母は現役時代2戦1勝の成績だったクロノロジストで、ひとつ上の半姉には、後にヴィクトリアマイルを制するノームコアがいる血統であった。
レースは好位のインで脚をためると、直線は逃げ粘る2着馬をあっさり交わして快勝。加速ラップを差し切る好内容でのデビュー勝ちであった。2戦目のアイビーSも、同じように好位のインで脚をためるレースで突き抜けて連勝。上がり32秒5は破格の数字であった。
そして迎えた阪神JF。デビューから2戦のパフォーマンスが評価され、重賞初挑戦ながら2番人気の支持を受けていた。レースは、スタートでダッシュがつかず、道中はほぼ最後方の位置どり。直線は大外に出して上がり最速の脚で追い込んだが、併せ馬の形で伸びたダノンファンタジーを交わせずに2着となった。
年が明けて3歳となったクロノジェネシスは、クイーンCから始動した。他の上位人気馬より1キロ重い55キロを背負いながらも、中団からの差し切り勝ちで重賞初制覇を飾った。
迎えた牝馬3冠第1冠の桜花賞。中団から脚を伸ばすも、グランアレグリアのスピードに屈して3着。続く牝馬3冠第2戦の優駿牝馬(オークス)では、好位追走からインを伸びるも、初対戦となるラヴズオンリーユーの爆発力に屈してまたも3着となった。
夏を経て+20キロとパワーアップしたクロノジェネシスは、牝馬3冠最終戦となる秋華賞に直行となった。桜花賞馬グランアレグリアも、オークス馬ラヴズオンリーユーも不在という異例のレースとなったが、中団から力強く伸びて後続に2馬身差をつけて快勝。G1初制覇を飾った。続くエリザベス女王杯では5着に敗れ、3歳シーズンを終えた。
年が明けて、4歳となったクロノジェネシスは、京都記念から始動した。1番人気に推されると、人気を分けあったカレンブーケドールに2馬身半差をつけて快勝した。
続く大阪杯では、昨年のエリザベス女王杯でも敗れているラッキーライラックの2着となって迎えた、宝塚記念。中団からレースを進めるも、3角から馬なりで上がっていくと、4角では持ったまま先頭に並びかける。直線は突き放す一方で、2着キセキに6馬身差をつける圧勝劇であった。
夏を経て、秋は天皇賞(秋)から始動。1学年上の女傑アーモンドアイとの初対戦に敗れて3着となるも、続く有馬記念では、宝塚記念同様に早めの競馬で1番人気に応え、夏冬グランプリ連覇を達成した。
年が明けて、5歳シーズンは初の海外遠征となる、ドバイシーマクラシックから始動した。惜しくもクビ差の2着となって迎えた、宝塚記念。デビューから手綱を執っていた北村友騎手が落馬で重症を負ったことにより、ルメール騎手との初コンビ結成となった。単勝1.8倍の1番人気に応えて楽に抜け出し、宝塚記念連覇とグランプリ3連覇を果たした。
秋は、日本馬の悲願である凱旋門賞に挑戦した。これまで稍重と重のレースで4戦4勝という結果から、欧州の重い芝にも対応できるのではないかという声も大きかったが、3番手追走から直線伸び切れず、7着に敗れた。
そして引退レースとなった有馬記念。中団追走から懸命に前を追うも、3歳馬エフフォーリアの3着に敗れ、有馬記念連覇と史上初のグランプリ4連覇とはならなかった。有馬記念当日の全レース終了後、中山競馬場で引退式が行われ、ターフに別れを告げた。
引退後は繁殖牝馬となり、2023年に初仔となるベレシート(父エピファネイア)が誕生。2025年7月のデビュー戦で、勝利を挙げている。
【了】
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【文:中西友馬】


