フェブラリーS走破タイムランキング【6位】歓喜の酒宴! 不良馬場決戦で上がり最速の豪脚披露
年明け最初のG1として定着しているフェブラリーステークス。ダート界のスピード自慢たちが集うこの一戦で、優勝タイムが速かった馬をランキング形式で紹介する。数々の名馬を輩出したこのレースを、最も速く走破したのはどの馬なのか。ランキングトップ10をじっくりと振り返っていく。今回は第6位。
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6位 2007年 サンライズバッカス(タイム:1分34秒8 天候:晴 馬場:不良)
第6位は、2007年にサンライズバッカスが記録した1分34秒8だった。
この年は前年の覇者カネヒキリやジャパンカップダートを制したアロンダイトの両雄は故障で欠場。しかしシーキングザダイヤなどの実績馬に加え、地方の雄アジュディミツオー、さらには高松宮記念を勝ったオレハマッテルゼなどバラエティに富んだ顔ぶれが揃ったレースとなった。
当日の東京競馬場では朝から雨が降っていた。午後にはその雨も止んだが、ダートコースには水が張っている不良馬場でレースの時間を迎えた。
好スタートからダイワバンディットが先頭に立ちレースを引っ張ると、これにトーセンシャナオー、オレハマッテルゼなどが続いた。サンライズバッカスはシーキングザダイヤ、ブルーコンコルドと共に中団やや後方を進んだ。800mを46秒6で通過し、迎えた最後の直線。
先団が横一線に広がった中、脚を溜めていたサンライズバッカスが、外から凄い脚を伸ばした。残り200mで先頭に立つと、最後に追い込んできたブルーコンコルドを1馬身半差抑えて、1分34秒8でゴール。不良馬場の中、上り35秒0の最速タイの脚で差し切ったサンライズバッカスがGⅠ初制覇を飾った。
【了】
(文●目白明)
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