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2025年に産駒がデビュー予定の新種牡馬(1)初年度の種付け頭数193頭!大注目の“ディープの後継”

text by 中西友馬

早いもので年が明けて、今年も2歳戦のスタートまで半年を切ってきた。仲間内でPOGなどを楽しむ競馬ファンも多いだろうが、毎年頭を悩ませるのが新種牡馬の取捨選択だ。POGのルールで新種牡馬1頭を必ず含む、なんていう縛りを課しているところもあったりするため、避けては通れないこともある。そこで今回は、2025年デビューの新種牡馬の中から5頭をピックアップ。個人的に予想した産駒の傾向や、現時点での注目産駒などをまとめてみた。一頭目はコントレイル。

Contrail
コントレイル

コントレイル

父:ディープインパクト
母:ロードクロサイト
母父:Unbridled’s Song
生国:日本
通算成績:11戦8勝【8-2-1-0】
主な勝ち鞍:牡馬三冠(2020年)
繋養先:社台SS
種付け料:1800万円(2025年度)

 今年の新種牡馬で一番の目玉といえば、やはりコントレイルだろう。現役時代の実績は今さら言うまでもないが、2020年に無敗での牡馬三冠を達成。父ディープインパクト亡き今、未だ定まっていない後継種牡馬の筆頭格として期待がかかっている。

 その期待はさまざまな部分に表れており、初年度1200万円だった種付け料は、まだ初年度産駒がデビューする前にも関わらず、既に1800万円まで高騰。さらには、初年度の種付け頭数193頭、登録された産駒数130頭はともに、新種牡馬の中でトップの数字を誇っている。

 産駒の傾向を推測していくと、コントレイル自身は11戦全て芝のレースを走っていた馬だが、母父アンブライドルズソングはBCジュベナイル勝ち馬。母母フォークロアはBCジュベナイルフィリーズ勝ち馬で、父父サンデーサイレンスはケンタッキーダービー勝ち馬。芝馬だったのはアラルポカル勝ち馬である父母ウインドインハーヘアのみであり、4分の3が米国馬というアメリカ血統となっている。

 クラシックを意識して一口などを持っている方にとっては失礼になってしまうかもしれないが、肌馬によってはダート馬も数多く輩出する気がしている。ただ、ダートもこなせるというのは種牡馬として大きなセールスポイントであり、種牡馬として生き残っていくためには重要なこと。特にダート三冠が整備された今、ダートでも活躍馬を輩出できれば、コントレイル自身の評価もさらに上がっていくだろう。

 注目産駒はもちろん数多くいるのだが、その中で1頭挙げるのならば、フラワーC勝ち馬エンジェルフェイスを母に持つ、エンジェルフェイスの2023。兄ロードレゼルと姉クランフォードもOPクラスまで勝ち上がっており、個人的に注目している。

【了】

(文●中西友馬

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