フェブラリーS走破タイムランキング【8位】3頭が同タイム!芝とダート二刀流馬や父に捧げた劇的勝利など
年明け最初のG1として定着しているフェブラリーステークス。ダート界のスピード自慢たちが集うこの一戦で、優勝タイムが速かった馬をランキング形式で紹介する。数々の名馬を輩出したこのレースを、最も速く走破したのはどの馬なのか。ランキングトップ10をじっくりと振り返っていく。今回は第8位。
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8位
2002年 アグネスデジタル(タイム:1分35秒1 天候:曇 馬場:良)
2013年 グレープブランデー(タイム:1分35秒1 天候:晴 馬場:良)
2017年 ゴールドドリーム(タイム:1分35秒1 天候:晴 馬場:良)
第8位は、走破タイム1分35秒1で3頭が並んだ。2002年アグネスデジタル、2013年グレープブランデー、そして2017年ゴールドドリームがこのタイムを記録している。
アグネスデジタルが勝った2002年は、前年のドバイワールドカップ2着トゥザヴィクトリー、ダートGⅠ2勝馬ウイングアロー、前年覇者ノボトゥルーなどそうそうたるメンバーが出走した。7万人を超える観衆が見守る中、好スタートを切ったノボジャックが引っ張る展開。トゥザヴィクトリーが2番手を追走し、アグネスデジタルは中団よりやや前に位置した。800mを46秒8で通過し迎えた直線。アグネスデジタルは馬場の真ん中を突き抜け、1分35秒1のタイムで優勝。JRAの芝とダートのGⅠ制覇を達成した。
次は2013年のグループブランデー勝ったレース。この年は上位人気7頭までの単勝オッズが10倍以下という大混戦模様であった。レースはタイセイレジェンドが逃げ、エスポワールシチーが2番手を追走。800mを46秒5で進み、馬群全体が10馬身圏内に固まり直線へ。残り400mでエスポワールシチーが先頭に立ち、グレープブランデーは外から懸命に前を追った。残り50mで先頭を捉え1着でゴール。グループブランデーが強烈な末脚を発揮し1分35秒1のタイムでGⅠ初制覇を飾った。
そして3つ目は、ゴールドドリームが制した2017年。レース前日に急逝した父ゴールドアリュールに捧げる父子制覇となった。好スタートを決めたインカンテーションがハナを切り、2番人気のゴールドドリームは中団からレースを進めた。ハイペースの展開となり、前半800mを46秒2で通過。残り400mで外から脚を伸ばすゴールドドリームは、残り200mを切ると先頭に躍り出た。内からベストウォーリアが2番手に浮上し叩き合いとなるが、その追撃をクビ凌ぎ1分35秒1でゴールイン。初のGI制覇にして、前日に急逝した父ゴールドアリュールとの父子制覇を果たした。
【了】
(文●目白明)
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