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ディープインパクト産駒獲得賞金ランキング【6位】執念の春盾制覇!ディープ産駒唯一の現役GⅠ馬

text by 目白明

産駒の通算GⅠ勝利72勝。歴代1位の成績を誇るディープインパクトは、種牡馬としても競馬界を席巻し続けた。そんな産駒の中で最も多くの賞金を稼いだのはどの馬なのか? 今回は、ディープインパクト産駒の獲得賞金ランキングトップ10を振り返る。今回は第6位。

6位 ジャスティンパレス(8億2,929万円)

Justin Palace
天皇賞(春)を制したジャスティンパレス

性別:牡馬
戦績:18戦5勝 [5-2-2-9]
主な勝ち鞍:天皇賞(春)

 2019年に生まれたジャスティンパレスは、2025年現在、唯一の現役ディープインパクト産駒のGⅠ馬である。

 2億円超の高値がついたジャスティンパレスは、ディープインパクト産駒らしくスピードと切れ味を武器に持つ一方、母系から受け継いだタフさも特徴として備えており、その資質はパフォーマンスにも反映された。

 しかし、クラシック戦線に有力候補として挑んだものの、持ち前の力を十分に発揮できず無冠に終わり、不完全燃焼の3歳シーズンを終えた。

 年が明けた4歳シーズン、初戦の阪神大賞典(3000mの長距離戦)を制して重賞2勝目を挙げると、続く天皇賞(春)では中団の内で脚を溜め、直線で一気に抜け出して先頭でゴールイン。6度目の挑戦で念願のGⅠ初制覇を達成し、約2.2億円を獲得した。この勝利により、父ディープインパクトは産駒のJRA・GⅠ通算71勝目を達成し、父サンデーサイレンスに並ぶ歴代最多タイ記録を樹立した。

 ジャスティンパレスはその後、宝塚記念で3着、天皇賞(秋)で2着に入るなど中距離戦線でも安定した成績を収め、完成期を迎えた4歳シーズンは充実の一年となり、年間で5億円近い賞金を獲得した。

 5歳春にはドバイ遠征を経験し、さらなる成長を遂げたジャスティンパレス。秋には天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念と秋古馬三冠を皆勤した。

 2025年も現役続行が決定し、ディープインパクト産駒唯一の現役GⅠ馬として、更なる活躍と獲得賞金の上積みが期待されている。

【了】

(文●目白明

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