実はサッカー関連の馬名 (3) 勝つか負けるか…2、3着の経験がない名マイラー

競馬界には、サッカー用語や名選手の愛称に由来するユニークな馬名が数多く存在する。中にはG1タイトルを手にした名馬や、ファンの記憶に深く刻まれた個性派も少なくない。今回は、そんな“サッカー関連馬名”を持つ競走馬の中から、特に印象的な活躍を見せた5頭を紹介する。[3/5ページ]
③ハットトリック
父:サンデーサイレンス
母:トリッキーコード
母父:Lost Code
性別:牡馬
生年月日:2001年4月26日
調教師:角居勝彦(栗東)
馬主:(有)キャロットファーム
戦績:21戦8勝 [8-0-0-13]
主な勝ち鞍:香港マイル(GⅠ)、マイルチャンピオンシップ(GⅠ)
馬名の由来:サッカーで3点以上を一人で決めること、母名より連想
オフサイドトラップの引退から5年半が経った、2004年の5月。もうすぐ2歳の新馬戦も始まろうかという時期に3歳でデビュー戦を迎えたのが、ハットトリックであった。その名の通り、サッカーで1人の選手が3点以上を決めることが名前の由来となった同馬は、既走馬相手に未勝利戦を勝利。
その後も芝のマイル戦では無類の強さを誇り、マイル4戦4勝で京都金杯を制覇。続く東京新聞杯も勝利するが、マイラーズCでマイル初黒星となる9着に敗れると、そこから天皇賞(秋)まで4連敗を喫してしまう。
そんな中迎えた、2005年のマイルCS。この年の注目は、史上初となるマイルCS3連覇がかかるデュランダル。単勝1.5倍と断然の支持を集めていた。
しかし、そのデュランダルを8着に退けてG1初制覇を飾ったのがハットトリック。先に抜け出して粘り込みを図ったダイワメジャーを、ゴール前でハナ差交わしての勝利であった。
さらには、続く香港マイルも連勝。香港マイルの日本馬による勝利は、エイシンプレストン以来2頭目という快挙であった。その後は、勝利を挙げることができずに現役を引退することとなり、種牡馬としてアメリカに輸出。産駒はアメリカを中心に、ヨーロッパなどでも活躍した。
日本で登録された産駒は21頭のみであったが、その中から、リステッド競走の都大路Sを制しているエアファンディタを輩出した。
現役時代は19戦のキャリアのうち、重賞4勝を含む8勝を挙げたが、残りの11戦は掲示板(5着以内)にも載れず。ピンかパーか、はっきりとした成績が印象に残る馬であった。
【了】
(文●中西友馬)
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