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3億円超ホースはいまだに…2026年飛躍に期待の高額取引馬(1)直後に骨折→惨敗…しかしその実力は

text by 中川大河
2025年神戸新聞杯を制した時のエリキング
2025年神戸新聞杯を制した時のエリキング

近年、国内セリ市場は活況が続いており、1億円超の取引も増加している。2億円、3億円といった高額落札も、今や珍しくない。しかし、中央G1を制した馬の最高落札額は、ワールドプレミアの2億5920万円(税込)となっている。そこで今回は、2026年の活躍が期待できる高額取引馬を独断と偏見で5頭選び、年齢順に紹介する。今回は1頭目。

※取引額はすべて税込み表示

①エリキング(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)

2023年セレクトセール:2億3100万円

 昨年の牡馬クラシックを皆勤したエリキングにG1初制覇の期待が懸かる。

 同馬は2歳時に新馬、野路菊S、京都2歳Sを3連勝。無敗のまま堂々とクラシック候補に名乗りを上げたが、直後に右第1指骨剥離骨折が判明する不運に見舞われた。

 ぶっつけで皐月賞には間に合ったが、骨折明けで勝てるほど甘くはなく、11着に大敗。それでも続く日本ダービーは5着に盛り返した。

 秋は神戸新聞杯から始動し、ショウヘイやジョバンニなどを撃破。続く菊花賞でもエネルジコの2着に食い込み、力のあるところを見せた。

 そんなエリキングを3年前のセレクトセール1歳部門で落札したのがサイバーエージェント代表取締役の藤田晋氏だ。馬主デビューが2021年の“若手”だが、1年目もたたないうちに重賞を制覇(2022年ニュージーランドT、ジャングロ)。

 その後も昨年の年度代表馬フォーエバーヤングやシンエンペラーなどが世界をまたにかけ活躍している。

 エリキングはそんな藤田氏にJRAのG1制覇をもたらす最有力候補といえるだろう。年明け初戦は2月15日の京都記念を予定しているが、結果次第で3月のドバイシーマクラシックも視野に入れているという。

 古馬になる前に2億2000万円以上を獲得し、3年前の取引額(2億3100万円)に近づいているエリキング。フォーエバーヤングに続くことができるか。その動向に注目が集まる。

【了】
【著者プロフィール:中川大河】
競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。「日刊SPA!」「SPAIA競馬」などで記事を執筆中。

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