“乾杯”か“完敗”か…東西金杯を得意とする騎手の取扱説明書(2)今年は騎乗なし…来年以降狙いたい熱男

2026年のJRA重賞は例年通り、金杯から始まる。中山では芝2000mの中山金杯、京都では芝1600mの京都金杯が開催される。競馬界には「一年の計は金杯にあり」という格言があるように、関係者もファンも幸先いいスタートを切りたいところだろう。
そこで今回は現役騎手の中で、過去に金杯を4勝している現役ジョッキー4人と3勝している2人の合計6人をピックアップ。データ面から取捨選択の方法を探ってみた。今回は2人目。
(※当該騎手が金杯に騎乗しない可能性もあり)
②岩田康誠
金杯通算成績【4-1-4-9】
武騎手と同じ金杯4勝を挙げている岩田康誠騎手だが、武騎手の31戦に対してこちらはわずか18戦でのもの。しかも2着が1回、3着も4回あり、複勝率は驚異の50%に上る。
岩田康騎手が金杯に初騎乗を果たしたのは、中央に移籍した2006年。京都金杯で9番人気のアルビレオを3着に導くと、14年まで【2-1-4-1】。87.5%という驚異的な複勝率をマークした。
その後は【2-0-0-8】と、馬券圏外に敗れることが増えたが、2勝が21年のケイデンスコール(12番人気)と24年のコレペティトール(8番人気)という伏兵でのもの。そのため金杯の通算単回収率は452%、複回収率も183%と高い数値を残している。
岩田康騎手が金杯に騎乗した際の馬券攻略法だが、継続騎乗かどうかはチェックしておきたい。過去18回の騎乗で、前走時の手綱を取っていた馬とのコンビでは【4-0-2-2】と信頼度は高い。逆に乗り替わりの時は【0-1-2-7】と連対は1度だけだ。
また、当日の馬体重も重要で、500kg以上の大型馬と臨んだ時は【0-0-0-6】とすべて馬券圏外に沈んでいる。一方、500kg未満の馬とのコンビなら【4-1-4-3】と好走が目立つ。
ちなみに岩田康騎手は2010年から24年まで金杯(うち中山金杯が1度)に騎乗していたが、2025年の正月は通信機器(スマートフォン)の不適切な使用が確認されたため、30日間の騎乗停止中だった。自らまいた種だったとはいえ、2025年の鬱憤を晴らし、好スタートを決めたいところだろう。
【了】
【著者プロフィール:中川大河】
競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。「日刊SPA!」「SPAIA競馬」などで記事を執筆中。
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