トリガミに要注意?東京大賞典・3連単低配当ランキング【第2位】出走するだけで尊い!払戻しなんて度外視

中央競馬では有馬記念が年末の風物詩として親しまれているが、地方競馬では東京大賞典が同じ位置づけにある。日本競馬におけるその年最後のG1競走として、多くのファンが注目する一戦だ。だが、有馬記念に比べると東京大賞典は堅い決着になりやすい。そこで今回は、同競走での3連単低配当をランキング形式で振り返る。今回は第2位。
【第2位】2024年 790円
■1着フォーエバーヤング→2着ウィルソンテソーロ→3着ラムジェット
2024年、ケンタッキーダービーとブリーダーズカップクラシックで3着に入るという、日本競馬にとっては快挙ともいえる記録を成し遂げたフォーエバーヤング。
すでに大井の2000mも10月のジャパンダートクラシックで勝利していたことから、アメリカからの帰国初戦に選ばれたこのレースでも、ドバイワールドカップ馬のウシュバテソーロや、この年のJBCクラシックを制したウィルソンテソーロらを抑えて1.3倍というダントツ人気に支持されていた。
当然、3連単もフォーエバーヤング1着固定の組み合わせが非常に売れており、彼から下の人気3頭を2,3着に置いた3連単の倍率は最低が7.9倍、最高が19.3倍。
上位人気のうち2頭がフォーエバーヤングの相手で決まれば、それだけで東京大賞典の3連単過去低配当TOP5に名を連ねるという売れ方だった。
そしてレースは逃げたクラウンプライドを2番手で見ながら進めると、直線で抜け出して勝利を飾る。上りは36秒5とメンバー中最速で、そのラップタイムは12秒8-11秒8-12秒0と超のつく加速ぶりを発揮。
好位番手からこんな競馬をされては、後続に打つ手はなかった。2着のウィルソンテソーロとは1と3/4馬身差だったが、着差以上の強さと言える走りぶりで2024年を締め括った。
3連単の配当は790円。券種の組み合わせの中では1番人気の払戻金額で、同時に東京大賞典史上、2番目に低い3連単の配当としてランクインした。
そして翌年、フォーエバーヤングはサウジカップを制し、ブリーダーズカップクラシックで日本馬として史上初めて勝利するという歴史的快挙を達成するまでの馬となった。
もしかすると彼はまたどこかで、これより低い配当を作り上げるかもしれない。そう考えるとこの「790円」という3連単の配当も、決して安くはないように思える。
【了】
【著者プロフィール:小早川涼風】
祖父、父の影響で幼い頃から競馬に触れ、社会人後ライターに。地方、中央を問わない競馬漬けの日々を送る。初めて好きになった馬はサイレンススズカ。思い出の馬はファストフォース。
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