難しいからこそ燃える!有馬記念連覇に挑んだ名馬(3)武豊、先にウイニングラン…?しかし勝者は“怪物”だった

今年もいよいよ年の瀬を迎え、競馬界にとって年末の風物詩である、有馬記念が近づいてきた。今年のファン投票1位はレガレイラで、得票数はなんと60万票超。昨年のドウデュースの記録を更新し、歴代最多得票を獲得した。
ということで今回は、有馬記念連覇に挑んだ馬たちをピックアップ。連覇を達成した馬も惜しくも敗れてしまった馬も含めて、印象的だった5頭を順に紹介する。今回は3頭目。
——————————
③グラスワンダー
続いて紹介するのは、グラスワンダー。デビューから連勝街道を進み、4戦4勝で朝日杯3歳ステークス(現朝日杯フューチュリティステークス)を制覇。
しかしその後骨折があり、10ヶ月ぶりの実戦となった毎日王冠では、サイレンススズカ、エルコンドルパサーとの3強対決で5着。さらには続くアルゼンチン共和国杯でも6着に敗れ、1998年の有馬記念では単勝4番人気に甘んじていた。
同学年の2冠馬セイウンスカイ、天皇賞勝ち馬であるメジロブライトとエアグルーヴの3頭が人気を集めるレースであったが、勝ったのはグラスワンダー。
中団追走から先に抜け出し、最後はメジロブライトの追撃を凌いでの勝利であった。
そしてそれから1年が経った、1999年の有馬記念。度重なる故障に悩まされながらの競走馬生活となっていたグラスワンダーだったが、宝塚記念を制して有馬記念連覇とグランプリ3連覇がかかるこのレースに駒を進めていた。
その最大のライバルが、同学年のダービー馬であるスペシャルウィーク。宝塚記念ではグラスワンダーが勝利していたが、グラスワンダー不在の天皇賞(秋)とジャパンカップはスペシャルウィークが勝利。こちらは非公式な名称ながら、秋古馬3冠の懸かるレースであった。
お互いの意地と意地がぶつかったレースは、2頭の鼻面がほとんど並んだまま入線。長い写真判定の末に4センチ差でグラスワンダーに軍配が上がり、史上3頭目となる有馬記念連覇を達成したのであった。
【了】
【著者プロフィール:中西友馬】
1993(平成5)年6月18日、神奈川県横浜市生まれ。大学卒業後、競馬新聞社に入社し、約7年間専門紙トラックマンとして美浦に勤務。テレビやラジオでのパドック解説など、メディア出演も行っていた。2024年よりフリーライターとしての活動を始め、現在は主に、株式会社カンゼンが運営する競馬情報サイト『競馬チャンネル』内の記事を執筆している。
【関連記事】
・難しいからこそ燃える!有馬記念連覇に挑んだ名馬(1)



