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実はG1で勝負弱い…?優勝より2着が多い現役騎手【第3位】悲しき万年2位…G2の鬼でも勝負の神様は残酷

text by 中川大河

年末の有馬記念までG1が続く季節。迷った時は“騎手買い”をするファンも多いだろう。今春はJ.モレイラ騎手やD.レーン騎手ら外国人ジョッキーが席巻し、日本人ジョッキーの惜敗は続いた。そこで今回は、JRAのG1で優勝より2着が多い現役騎手――いわば“騎手版シルバーコレクター”の5人をランキング形式で紹介したい。今回は第3位。

【3位】落差-8

藤岡佑介(1着2回、2着10回)

藤岡佑介騎手
藤岡佑介騎手

 騎手の“シルバーコレクター”部門で第3位に入ったのは、今年が22年目、来年3月に40歳となる藤岡佑介騎手だ。

 藤岡佑騎手が保持するJRAのG1タイトルは2つ。ケイアイノーテックで制した2018年のNHKマイルCと、ペプチドナイルで制した昨年のフェブラリーSだ。

 一方で、G1で2着に入った回数は10回にも上る。2007年マイルCSのスーパーホーネットを皮切りに、2018年皐月賞のサンリヴァルまで、2着はなんと7回を数えた。

 G1ではなかなか勝ち切れないイメージがある藤岡佑騎手だが、G2では無類の強さを発揮し、1着20回に対して、2着が12回。馬に例えると、かつてG2を無双したバランスオブゲームのようなイメージだ。

 その藤岡佑騎手に持ち上がっているのが、調教師転身のうわさである。今年の夏競馬で数週間にわたり騎乗がなかったが、これは調教師試験を受験するための準備だったといわれている。

 もし今年の試験に合格していれば、来年のフェブラリーSが最後のG1騎乗機会となる。いずれ来る騎手引退の日までにG1・3勝目をゲットできるか。10月12日にJRA通算1100勝を達成したばかりの名手の今後の身の振り方にも注目が集まる。

【了】
(文●中川大河)

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