歴代最強の「マル外」はどの馬?外国産馬獲得賞金ランキング【第4位】オペラオーが憎い…9億でも食われた名馬
表記方法から名付けられた「マル外」と呼ばれることも多い外国産馬たち。近年は内国産馬の躍進により存在感を薄めつつあるが、2〜30年前には国内外の大舞台で結果を残し、日本競馬を大いに盛り上げた時代があった。そこで今回は、外国産馬の歴代獲得賞金ランキングを、10位から順に振り返る。今回は第4位。
第4位 メイショウドトウ(9億2133万4000円)
性別:牡馬
戦績:27戦10勝【10-8-2-7】
主な勝ち鞍:宝塚記念(2001年)
4位にランクインしたのは、メイショウドトウ。獲得賞金は9億円を超え、4位にして10億円の大台も近づいてきた。
世代としては、テイエムオペラオー、アドマイヤベガ、ナリタトップロードらと同じ1999年クラシック組。しかし、その3頭が皐月賞でクラシック第一戦を戦っている日に、メイショウドトウは皐月賞が行われる中山競馬場ではなく、中京競馬場でダート1700mのかいどう賞(現1勝クラス)に出走していた。
デビュー自体が年明けと遅かったメイショウドトウは、デビューから5戦目まではダートのレースに出走。当然、先述した同期の面々とは一切交わることがなかった。
本格化を果たしたのは、年が明けて5歳(現4歳)となってから。芝を使うようになってオープンクラスまで昇級し、中京記念で重賞初制覇。さらには金鯱賞も勝利し、ついに宝塚記念でG1の舞台へとたどり着く。
しかしそこに立ち塞がったのは、同期の大将格となっていたテイエムオペラオー。このレースでクビ差及ばず2着に敗れると、ここからが地獄の始まり。天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念、翌年の天皇賞(春)と、G1では5戦連続でテイエムオペラオーの2着となり、すっかりシルバーコレクターの印象がついていった。
そして、6度目の直接対戦となった2001年の宝塚記念。4角先頭という強気の競馬でついにテイエムオペラオーを封じ込め、G1初制覇を飾った。
もちろん競馬に「もし」はご法度だ。しかし、もし同期にテイエムオペラオーがいなければ、メイショウドトウはG1・6勝の歴史的名馬となっていたかもしれない。そう思わせるだけの存在感を持っていた。
【了】
(文●中西友馬)
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