金子真人オーナーの最強馬は?獲得賞金ランキング【第5位】泥沼17連敗から…藤岡康太が導いた劇場型ホース
株式会社図研の代表取締役会長・金子真人氏。馬主としても相馬眼を持っていることで知られている。これまで数々の大記録を打ち立て、2025年7月現在、G1級競走で勝利を挙げた所有馬は18頭にのぼる。今回は金子真人名義と金子真人ホールディングス(株)名義で所有してきた競走馬を、獲得賞金のランキング形式で振り返る。今回は第5位。
第5位 マカヒキ(6億3978万6600円)
性別:牡馬
戦績:28戦6勝【6-2-2-18】
主な勝ち鞍:日本ダービー(2016年)
第5位にランクインしたのは、第83代ダービー馬のマカヒキ。
10位で登場したワグネリアンが勝利する2年前となる、日本ダービーを勝利した。そのダービーでは、川田将雅騎手を悲願のダービージョッキーへ導いている。
ただマカヒキと言えば、このダービーと同じかそれ以上に印象的なレースがある。それが8歳で勝利した京都大賞典だ。
ダービー制覇を果たしたマカヒキは、3歳秋に凱旋門賞に挑戦するため、フランス遠征を敢行。前哨戦のニエル賞を勝利するも、本番の凱旋門賞ではファウンドの14着に大敗した。
その後、ダービー馬は不振に喘ぐこととなる。凱旋門賞の14着から泥沼の17連敗。気付けば8歳を迎え、連敗前最後の勝利となったニエル賞から5年以上が経っていた。
そんなマカヒキを復活させたのが、その京都大賞典の前走となる天皇賞(春)で初コンビを組んだ、藤岡康太騎手であった。
藤岡康太騎手に導かれたマカヒキは、京都大賞典で久々に目の覚めるような末脚を発揮。ゴール前で、1番人気のアリストテレスをハナ差捕らえて勝利した。ニエル賞から5年28日ぶりの勝利は、G1馬史上最長ブランクの勝利となった。
わずか3戦のコンビながら、藤岡康太騎手の騎乗が印象的な馬でもあった。
【了】
(文●中西友馬)
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