歴代最強「マル外」はどの馬?外国産馬獲得賞金ランキング【第7位】バケモノ級の安定感…国内敵なしG1級6勝
表記方法から名付けられた「マル外」と呼ばれることも多い外国産馬たち。近年は内国産馬の躍進により存在感を薄めつつあるが、2〜30年前には国内外の大舞台で結果を残し、日本競馬を大いに盛り上げた時代があった。そこで今回は、外国産馬の歴代獲得賞金ランキングを、10位から順に振り返る。今回は第7位。
第7位 レモンポップ(7億6020万円)
性別:牡馬
戦績:18戦13勝【13-3-0-2】
主な勝ち鞍:チャンピオンズカップ(2023、2024年)
日本でマル外が最盛期を迎えたのは、1990年代〜2000年代。そこから徐々に外国産馬の活躍は減ってきており、近年のG1勝利は短距離かダートに限られている。芝2000m以上のG1勝ちに限ると、2007年オークスのローブデコルテまでさかのぼることとなる。
当然今回ランクインしている馬も、ほとんどが10年以上前に活躍した馬ばかり。その中で唯一、2020年代に現役だった馬からランクインしたのが、7位のレモンポップ。G1級6勝を挙げ、賞金は7億円を突破した。
もちろんG1級6勝も素晴らしいのだが、さらに驚くべきはその“ポカ”のない走り。【13-3-0-2】の戦績が示すように、18回走って着外は2回のみ。その2回もドバイとサウジアラビアという海外でのものだった。日本国内のレースに限れば2着を外したことがない、抜群の安定感を見せていた。
そしてもうひとつこの馬のすごい点は、能力の高さで距離適性をカバーしていたところ。チャンピオンズカップ連覇という結果だけなら、ダートの中距離馬にも見える戦績だ。
しかしおそらく、この馬のベストはダート1400~1600m。短距離馬に匹敵するスピードがありながら、中距離のペースでも落ち着いて走れる。自身のベスト距離とは言えない中でのチャンピオンズカップ連覇は、そんなレモンポップの特徴を実によく表していた。
【了】
(文●中西友馬)
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