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7月以降急失速…「下半期」騎手の勝率下落幅ランキング【ワースト4位】そんなバカな話が…海外修行で大転落か

text by 中川大河

下半期もまもなく折り返しを迎えるが、このタイミングで上半期に比べて、下半期に成績を落とした騎手を5人紹介してみたい。

対象としたのは1月から6月までに20勝以上挙げた29人の騎手。そのうち、下半期にまだ騎乗回数の少ないJ.モレイラ騎手と、全く騎乗のないD.レーン騎手を除く27人をランク付けした。

基準としたのは勝利数ではなく、「勝率の下落幅」。上半期に天国を、下半期に地獄を味わっているのは果たしてどの5人なのか――ランキング形式で紹介する。今回はワースト4位。

※勝利数および勝率は、9月21日終了時点での集計結果

岩田望来騎手
岩田望来騎手

【ワースト4位】岩田望来

53勝→9勝(勝率15.1%→10.2%=4.9ポイントdown)

 
 上半期は勝率15.1%を誇った岩田望来騎手。下半期は5ポイント近く下げて、辛うじて10%台を維持するレベルだ。

 勝利数を大きく減らしたのは、6月下旬から約2か月間、イギリスに武者修行していたため。昨年のフランスに続き2年連続で異国の地で研さんを積んだが、今のところ結果にはつながっていない。

 8月は4勝しか挙げられなかったが、これは下旬から国内での騎乗を再開したため。しかし、9月に入ってからも本来の調子を取り戻せないままで、ここまで7日間の開催で5勝にとどまっている。

 不振の要因として考えられるのが、2か月間にわたって国内に不在だったことで乗り馬を失ったか、騎乗馬の質が下がったかの2つが考えられる。

 しかし、騎乗馬の平均単勝オッズを上半期と下半期で比べる、6月までの20.4倍から7月以降は13.9倍と、むしろ騎乗馬の質は上がっている。

 それでいて、岩田望騎手が成績を下げているのは、短距離レースでの不振が大きい。

 もともと芝・ダートにかかわらず、キャリアを通じてどの距離でも好成績を残している岩田望騎手だが、7月以降は1500m以下の距離で勝率6.7%と勝ち切れていない。上半期の勝率14.4%からほぼ半減している。

 これはイギリスで騎乗していた影響か。イギリス競馬は少頭数のレースが多く、必然的にスローペースでヨーイドンになることが多い。2か月間の現地滞在でそのあたりの勘が若干鈍っていたという可能性もあるかもしれない。

【了】

(文●中川大河)

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