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スペシャルウィーク産駒最強馬は?獲得賞金ランキング【第4位】繁殖牝馬としても超活躍!史上初の日米オークス制覇

text by 目白明

日本ダービーやジャパンCを含むG1を4勝し、「日本の総大将」と呼ばれたスペシャルウィーク。武豊との名コンビで世代の頂点に立ち、数々の強豪と死闘を繰り広げた姿は、今も競馬ファンの記憶に深く刻まれている。今回は、そんなスペシャルウィークの産駒の中から、獲得賞金が最も多かった馬をランキング形式で紹介していく。今回は第4位。

2005年優駿牝馬を制した時のシーザリオ
2005年優駿牝馬を制した時のシーザリオ

4位 シーザリオ(2億7,443万円)

性別:牝馬
戦績:6戦5勝[ 5-1-0-0 ]
主な勝ち鞍:05年オークス(G1)、アメリカンオークス(G1)

 史上初の日米オークスを制し、繁殖牝馬としてもエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアという3頭のG1馬、種牡馬を輩出したシーザリオが、第4位にランク入りした。

 スペシャルウィークの第2世代として誕生したシーザリオは、2004年12月のデビュー戦を快勝する。続く条件戦、初重賞のフラワーCも勝利して無傷の3連勝で迎えた桜花賞。これまで3戦でコンビを組んだ福永祐一騎手がライバルのラインクラフトに騎乗するため、名古屋競馬の吉田稔騎手への乗り替わりとなった。

 この初コンビが影響したのか、これまでの先行策ではなく後方からの競馬になると、最速の上がり34秒4で追い込んだが、ラインクラフトにアタマ差届かず、2着に敗れ初黒星を喫した。獲得賞金も約4300万円にとどまった。

 負けられない次のオークスでは福永騎手とのコンビが復活する。ここでも後方からの競馬となるが、直線では大外から上がり最速33秒3の末脚で追い込み、1着でゴール。1着賞金約1.2億円を獲得する。この優勝により、スペシャルウィーク産駒初のG1制覇となった。

 通常であれば秋に備えて休養に入るが、アメリカでの勝利を目指してアメリカンオークスへ出走する。レースは直線で独走態勢に入ったシーザリオが、最後は後続を4馬身突き放して優勝。日本調教馬としては46年ぶり、G1では初めてのアメリカ競馬での勝利を成し遂げた。賞金は約4600万円と決して高額ではないが、歴史的勝利となった。

 だが、この勝利の代償は大きく、帰国後に右前外側繋靭帯炎を発症していることが判明。総額2億7,443万円を獲得して、わずか6戦のキャリアで引退することになった。

【了】

(文●目白明)

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