日本競馬史上最高のモテ馬は? 歴代種付け頭数ランキング【第4位】跡継ぎ残しにも成功! 外国産の伊達男
現役時代は多くの人に感動を与え、種牡馬入りした後は、その血を次代に残す仕事が待っている。競馬界の発展には欠かせない存在である彼らであるが、果たして、歴代で最も多くの種付けを行ったのは、どの種牡馬なのだろうか?今回はそんな疑問にお答えするべく、1993年から2024年までの種付け頭数のデータを集計した。
おそらく、多くの競馬ファンにとっては「サンデーサイレンス」の名がどこに入ってくるか、ということが気になるだろう。しかし、彼は累計1837頭と非常に多くの種付けをこなしてはいるものの、今回のランキングでは残念ながら圏外である。
彼を超える種付け頭数を記録し、TOP10にランクインしたのは果たしてどの馬なのか。じっくりと見ていこう。今回は第4位。
【第4位】シンボリクリスエス(2421頭)
2003年に有馬記念史上最大の着差である9馬身差をつけてラストランを飾ったシンボリクリスエス。彼はスタッドイン初年度の2004年、この年種付けされた種牡馬では最も多い216頭の繁殖牝馬を集めている。4歳という年齢の若さもあったかもしれないが、初年度の種牡馬がこれほどの数の種付けをこなすのは、やはり期待が大きかったのだろう。
そしてこの種付け頭数の中から産まれたのがG1級競走を3勝するサクセスブロッケン。続く2世代目は227頭と前年を上回るかつ種牡馬生活で最も多い種付け頭数となったが、ここからも安田記念馬ストロングリターンを輩出した。以降もアリゼオやサンカルロなどコンスタントに重賞勝ち馬を送り出した。
そして2010年、シーザリオとの間に産まれた仔がエピファネイア。彼は現役時代にG1・2勝を挙げ種牡馬入りした後、デアリングタクトやエフフォーリアなどの数々の名馬を送り出し、シンボリクリスエスの後継種牡馬となった。
一方、シンボリクリスエスはブルードメアサイアーとしてもオジュウチョウサンやレイデオロ、ソングラインが誕生し、2016年から2023年まで母の父として8年連続でG1を制覇していた。
この記録は2024年に途切れたが、今度は引退したオジュウチョウサンの後を継ぐようにスマイルスルー、ジューンベロシティといった次なる障害界のスター候補が登場。今後もしばらく、シンボリクリスエスの凄さを感じる日は続きそうだ。
【了】
(文●小早川涼風)
【関連記事】
・日本競馬史上最高のモテ馬は? 歴代種付け頭数ランキング【第1位~第10位 全紹介】
・日本競馬史上最高のモテ馬は? 歴代種付け頭数ランキング【第1位】
・日本競馬史上最高のモテ馬は? 歴代種付け頭数ランキング【第2位】