【次こそ買い時?激走パトロール隊】明らかに不完全燃焼…大舞台でも狙いたい(ローズステークス)
text by 中西友馬
競馬では、レース結果だけでは語れない“負けて強し”の内容を残した馬がいる。そうした馬を見逃さずにチェックすることは、次の激走を見抜くうえで欠かせない作業だ。この記事では、敗戦の中にも光る走りを見せた馬たちに注目し、その根拠を掘り下げていく。先週行われた3重賞からそれぞれ1頭ずつピックアップする。今回はローズステークス。
ローズステークスの出走馬
日程:9月14日(日)
レース:阪神11R「ローズステークス」
馬名:パラディレーヌ
人気:3番人気/8着(0.5秒差)
スタートで痛恨の出遅れ。その中で1000m通過56秒8は朗報に感じられたが、ハイペースのわりに馬群は密集していたことで、接触や前が塞がる馬が多数発生する展開となってしまった。
パラディレーヌも出遅れからすぐに巻き返して中団インコースを確保したが、直線は完全に前が壁となって追い出しが遅れる。その間に外から勢いをつけて伸びてきた馬たちに飲み込まれてしまった。明らかに不完全燃焼の競馬で、度外視可能の8着であった。
秋華賞は京都内回り2000mのため、今回以上にスタートや位置どりが重要とはなってくるが、今回の敗戦で多少なりとも人気がなくなるのであれば、積極的に狙ってみたい1頭となる。
【了】
(文●中西友馬)
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