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セレクトセール2025・当歳部門落札額ランキング【第1位】ハンマープライス直後に万雷の拍手!落札額は5億8000万円

text by TOM

セレクトセール2025の2日目に行われた当歳部門も、前日の1歳部門に続き活況を呈した。240頭が上場され、228頭が落札。売却総額171億5400万円は、これまでの記録を大きく上回る過去最高をマークした。本記事では、大盛況に終わったセレクトセール2025の当歳落札額ランキングをトップ10形式で紹介する。今回は第1位。

ミッドナイトビズーの2025 ⓒJapan Racing Horse Association
ミッドナイトビズーの2025 ⓒJapan Racing Horse Association

【第1位】ミッドナイトビズーの2025(5億8000万円)

 当歳馬セール歴代2位タイとなる5億8000万円でネブラスカレーシングによって落札されたミッドナイトビズーの2025(牡、父イクイノックス)が堂々トップの座に就いた。

 父イクイノックスは、当セールが産駒初登場となる種牡馬だが、供用初年度の2024年から2000万円という破格の種付け料が設定されていた。

 いよいよ上場番号344番ミッドナイトビズーの2025の出番となった。額に流星が走り、均整のとれた馬体を誇る黒鹿毛馬は、まるで祖父のキタサンブラックを思い起こさせるような出で立ち。凛とした姿で入場する様は、早くも風格すらも感じさせる。

 セリは1億円からのスタート。500万円刻みで進み、バイヤーたちも周りの様子をうかがいつつの静かな立ち上がりとなったが、1億2000万円あたりから一気にヒートアップ。1億5000万円に突入し、ここから1000万円刻みのセリへ。

 なおもテンポよく声が上がり、あっという間に3億3000万円に到達した。このあたりでひと呼吸入ったものの、着実に価格は上昇。オークショニアのあおりもほとんどない中でも4億、そしてついに5億円の大台に入る。

 さらに5億1000万、5億2000万と入札が続き、5億8000万円に達したところで動きが止まってハンマープライス。その瞬間、会場はまるで優勝馬が誕生したかのような万雷の拍手に包まれた。

 母のミッドナイトビズーは現役時代に、パーソナルエンサインSやサンタアニタオークスなど米G1を5勝、通算14勝を挙げた名牝。

 父のMidnight LuteはFappiano系だが、母系に並ぶ名前も含めて北米血統ながら代を経ており、日本にはなじみの薄い血統構成となっている。フレッシュサイヤーとの交配でどんな化学反応を見せるのか今後も注目を集め続けることだろう。

【了】

(文●TOM)

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