セレクトセール2025・当歳部門落札額ランキング【第4位】母系はゴリゴリの豪州血統!「ショウナン」でおなじみ国本哲秀氏が落札
セレクトセール2025の2日目に行われた当歳部門も、前日の1歳部門に続き活況を呈した。240頭が上場され、228頭が落札。売却総額171億5400万円は、これまでの記録を大きく上回る過去最高をマークした。本記事では、大盛況に終わったセレクトセール2025の当歳落札額ランキングをトップ10形式で紹介する。今回は第4位。

【第4位】ファイアバーンの2025(3億2000万円)
4位に入ったのは、5位グローバルビューティの2025に1000万円差の3億2000万円で落札されたキズナ産駒のファイアバーンの2025(牡)だった。
落札者は、かつて2015年のジャパンC優勝などG1・2勝のショウナンパンドラや、02年の高松宮記念を勝利したショウナンカンプらを所有した「ショウナン」でおなじみの国本哲秀氏。
現所有馬のショウナンラプンタは今年の天皇賞(春)で3着、宝塚記念と昨年の菊花賞では4着に好走した。近々、初重賞制覇どころかG1勝ちも視界に入る。
ファイアバーンの2025の母系は完全な豪州血統で、ファイアバーンはG1のATCサイアーズプロデュースSなど重賞を4勝し、オーストラリアの2歳牝馬チャンピオンにも輝いた。血統表には、なじみのない馬名が並ぶ中、デインヒルのインブリードを内包しており、日本適性は高いはず。
父は、2024年度のJRAリーディングサイヤー1位の座に就き、勢いに乗る第80代日本ダービー馬のキズナ。現在の種付け価格は国内トップに並ぶ2000万円となっているが、1200万円だった24年に種付けした頭数は社台スタリオンステーションではトップの218。
母ファイアバーンにとって初仔となるが、異系の血で固められた母に日本屈指の種牡馬実績を誇り、スピード&パワーに加え、父ディープインパクト譲りの切れ味も受け継いだキズナとの配合でどんな化学反応を示すのか興味深い。
【了】
(文●TOM)
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