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セレクトセール2025・当歳部門落札額ランキング【第7位】芝・ダート不問!すでに筋骨隆々の栗毛馬

text by TOM

セレクトセール2025の2日目に行われた当歳部門も、前日の1歳部門に続き活況を呈した。240頭が上場され、228頭が落札。売却総額171億5400万円は、これまでの記録を大きく上回る過去最高をマークした。本記事では、大盛況に終わったセレクトセール2025の当歳落札額ランキングをトップ10形式で紹介する。今回は第7位。

サンカルパIIの2025(父スワーヴリチャード)ⓒJapan Racing Horse Association
サンカルパIIの2025(父スワーヴリチャード)ⓒJapan Racing Horse Association

【第7位】サンカルパⅡの2025(2億9000万円)

 父スワーヴリチャードの馬主でもあった(株)NICKSが2億9000万円で落札したサンカルパⅡの2025(牡、父スワーヴリチャード)が7位にランク入りした。冠名「スワーヴ」でおなじみの(株)NICKSがターゲットとしたのは父から受け継いだ筋骨隆々な栗毛の馬体が迫力十分なサンカルパⅡの2025であった。

 4000万円からスタートしたセリは、100万円刻みで値動きした。すぐさま5000万円に達してからは200万円刻みとなる。1億円に対し力強い声がかかると、その後は1000万円単位でのセリに移行。

 続々と声が上がり、2億円に到達。なおも価格が上昇して2億9000万円に達したところでハンマーが落とされた。

 2023年にファーストクロップがデビューしたスワーヴリチャード産駒。その年にいきなりG1ホープフルSを勝つレガレイラが登場し、JRAファーストシーズンサイヤー1位を奪取した。

 24年にはアーバンシックが菊花賞を、レガレイラが有馬記念を制してG1・2勝目を飾るなどこれまでに5頭の重賞ホースを輩出している。この活躍により、24年度からは種付け料が1500万円にジャンプアップ。そのときに種付けされたのがサンカルパⅡの2025である。

 アルゼンチン産のサンカルパⅡの父は、Storm Cat産駒のTrue Causeで、現役時代にはG1ラプラタオークスを制すなど重賞を3勝した。

 近親にもアルゼンチンで活躍した馬が並んでおり、スワーヴリチャードとの配合ではLyphard5×5のインブリードが完成する。芝・ダート不問の活躍が今から楽しみな好素材馬だ。

【了】

(文●TOM)

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