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セレクトセール2025・当歳部門落札額ランキング【第8位タイ】ロマンあふれる…ダノックスが落札したライバル2頭配合

text by TOM

セレクトセール2025の2日目に行われた当歳部門も、前日の1歳部門に続き活況を呈した。240頭が上場され、228頭が落札。売却総額171億5400万円は、これまでの記録を大きく上回る過去最高をマークした。本記事では、大盛況に終わったセレクトセール2025の当歳落札額ランキングをトップ10形式で紹介する。今回は第8位。

シャムロックヒルの2025 ⓒJapan Racing Horse Association
シャムロックヒルの2025 ⓒJapan Racing Horse Association

【第8位タイ】シャムロックヒルの2025(2億6000万円)

 8位タイには、冠名「ダノン」でおなじみの(株)ダノックスに2億6000万円で落札されたシャムロックヒルの2025(牡、父エピファネイア)が名を連ねた。

 すっかり白い馬体となった芦毛の母シャムロックヒルとともに姿を現した黒鹿毛馬は、5000万円からスタート。200万円ずつだったセリは、一気に8000万円に達した頃にやや動きが鈍ったものの、1億円からは500万円ずつの値動きへ。そこから1億5000万円となったところで1000万円刻みに変わった。

 1億9000万円から2億円台のところでまた少し時間を要したが、2億2000万、2億3000万と静寂の中、着実に価格が上昇。そして2億6000万円のところでハンマーが下ろされた。

 Tapit産駒で、米G1ハリウッドスターレットSを制した祖母のララアからは、G3のマーメイドSを勝ったオルフェーヴル産駒のサラスや、同重賞を勝利したシャムロックヒルなど良駒が続出。シャムロックヒルの2025は初仔となる。

 母の父は2013年の日本ダービー優勝馬で若きリーディングサイヤーのキズナ。そのとき2着に敗れたエピファネイアが種付けされて産まれた夢の配合となるシャムロックヒルの2025。

 この配合は、血統登録されている中では現存唯一の馬となっており、このロマンあふれる幼駒にかかる期待は相当なものとなっている。

【了】

(文●TOM)

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