悲願達成を託したい!凱旋門賞V狙える日本馬(3)黄金タッグで挑戦!北村友一騎手が日本競馬の悲願達成へ…
1969年のスピードシンボリから2024年のシンエンペラーまで、のべ35頭の日本馬が挑戦し、うちひしがれてきたのが凱旋門賞である。日本馬はこれまで2着が4度あったが、頂点を極めた馬はいまだゼロ。今年こそ悲願達成の瞬間が訪れるのか。今回は凱旋門賞で優勝が狙えそうな日本馬5頭を独断と偏見で選定し、紹介する。次は3頭目。
③クロワデュノール
~日本ダービー制した世代王者~
ダービー馬が異例のG3で秋初戦を迎える。9月14日のプランスドランジュ(パリロンシャン芝2000m)に出走を予定しているがクロワデュノールだ。(※結果は1着)
G3とはいえ、G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを制したカランダガンやイギリスのダミュソスなども参戦予定でメンバーレベルは高くなりそう。また、距離は違うが、パリロンシャンの馬場適性も見極められるだろう。
クロワデュノールは、昨年末のホープフルSを無傷の3連勝で制覇。ぶっつけ本番で臨んだ皐月賞はミュージアムマイルの末脚に屈したが、続くダービーを快勝し、3歳世代ナンバーワンの実力を改めて示した。
父キタサンブラックは現役時代、国内に専念したため、産駒が欧州の重い馬場にフィットするかは未知数だ。ただ、クロワデュノールは500kgを超える雄大な馬体を誇る。
これまでの走りを見ても、持久力とスタミナに秀でたタイプである可能性が高い。適度に力の要する良馬場であれば、チャンスはあるだろう。
国内最終追い切り後には、タッグを組む北村友一騎手が「何の不安もない」と自信をみなぎらせた。斤量の恩恵が大きい3歳馬として臨むのもプラス。日本馬の悲願達成に最も近いのはやはりこの馬だろう。
【了】
(文●>中川大河)
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