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日本競馬史上最高のモテ馬は? 歴代種付け頭数ランキング【第9位】エグい記録連発…後世に残したい超人気血統

text by 小早川涼風

現役時代は多くの人に感動を与え、種牡馬入りした後は、その血を次代に残す仕事が待っている。競馬界の発展には欠かせない存在である彼らであるが、果たして、歴代で最も多くの種付けを行ったのは、どの種牡馬なのだろうか?今回はそんな疑問にお答えするべく、1993年から2024年までの種付け頭数のデータを集計した。

おそらく、多くの競馬ファンにとっては「サンデーサイレンス」の名がどこに入ってくるか、ということが気になるだろう。しかし、彼は累計1837頭と非常に多くの種付けをこなしてはいるものの、今回のランキングでは残念ながら圏外である。

彼を超える種付け頭数を記録し、TOP10にランクインしたのは果たしてどの馬なのか。じっくりと見ていこう。今回は第9位。

2007年マイルCSを制したダイワメジャー
2007年マイルCSを制した時のダイワメジャー

【第9位】ダイワメジャー(2259頭)

 2008年にスタッドインし、種牡馬の引退は2023年。15年間にわたって種馬生活を続けたダイワメジャーは、初年度から2020年までの13年間、毎年100頭以上の種付けをこなし、毎年コンスタントに重賞馬を輩出。2025年7月時点で産駒が重賞を15年連続で制しており、息の長い活躍を見せている。

 そんなダイワメジャーは、初年度産駒の2011年からエピセアロームが小倉2歳Sを制するなどの活躍を遂げ、2歳種牡馬ランキングで2位、新種牡馬では1位の座に輝く。翌年にはカレンブラックヒルがNHKマイルCを制してG1初制覇。

 早くもビッグタイトルを獲得した彼らの活躍によって、この年にダイワメジャーの種付け頭数は自己最高の244頭まで伸び、この中からG1・2勝を挙げたメジャーエンブレムが2015年にデビューした。

 同年、阪神JFを制した彼女や、京王杯2歳Sを制したボールライトニングなどの活躍もあり、ダイワメジャーは2歳リーディング1位を不動のものにしていたディープインパクトを下して王座に輝いた。

 その後も産駒に多くの名馬が誕生したダイワメジャー。現役種牡馬を退いた後も、母の父としてアルマヴェローチェやナミュール、ショウナンナデシコといった牝馬の強豪を競馬場に送り出し、存在感を示している。

【了】

(文●小早川涼風)

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