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金子真人オーナーの最強馬は?獲得賞金ランキング【第2位】まさに“不死鳥”!屈腱炎と共に歩んだ現役生活

text by 中西友馬

株式会社図研の代表取締役会長・金子真人氏。馬主としても相馬眼を持っていることで知られている。これまで数々の大記録を打ち立て、2025年7月現在、G1級競走で勝利を挙げた所有馬は18頭にのぼる。今回は金子真人名義と金子真人ホールディングス(株)名義で所有してきた競走馬を、獲得賞金のランキング形式で振り返る。今回は第2位。

2006年フェブラリーSを制した時のカネヒキリ
2006年フェブラリーSを制した時のカネヒキリ

第2位 カネヒキリ(8億5161万6700円)

性別:牡馬
戦績:23戦12勝【12-5-1-5】
主な勝ち鞍:JCダート(2005、2008年)

 第2位にランクインしたのは、“不死鳥”カネヒキリ。

 3歳時にJDD、ダービーグランプリ、JCダートと、G1級レースを3勝。さらには翌年のフェブラリーSも制して、海外遠征のドバイワールドカップでも4着と健闘した。

 この時代の日本のダート界を引っ張る存在であった中、競走馬として一番脂が乗っていると言っても過言ではない4歳夏に屈腱炎を発症。約1年後に一度帰厩するも、再発。結局、屈腱炎前最後に出走した帝王賞から2年4ヶ月にも及ぶ治療を経て、復帰は6歳秋。

 屈腱炎からの復帰だけでもすごいことであるにも関わらず、復帰2戦目のJCダートでG1勝利を果たし、続く東京大賞典、川崎記念も連勝した。

 その後も骨折による1年の休養があるなど、常に怪我との戦いが続いたカネヒキリ。8歳まで走り続けたのち、引退理由も屈腱炎再発によるものであったカネヒキリは、最終的に当時の平地G1級レース勝利数最多タイの7勝を挙げた。

 同期で同じ勝負服のディープインパクトになぞらえ、「砂のディープインパクト」と称されたカネヒキリ。競馬にタラレバは禁物だが、もしこの馬に怪我がなかったなら、のちに作られるコパノリッキーのG1級11勝の記録を上回っていたのではないか、と考えてしまう名馬であった。

【了】

(文●中西友馬)

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