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金子真人オーナーの最強馬は?獲得賞金ランキング【第3位】一体なにが…突如の覚醒!5歳で怒涛の固め打ち

text by 中西友馬

株式会社図研の代表取締役会長・金子真人氏。馬主としても相馬眼を持っていることで知られている。これまで数々の大記録を打ち立て、2025年7月現在、G1級競走で勝利を挙げた所有馬は18頭にのぼる。今回は金子真人名義と金子真人ホールディングス(株)名義で所有してきた競走馬を、獲得賞金のランキング形式で振り返る。今回は第3位。

2015年天皇賞(秋)を制した時のラブリーデイ
2015年天皇賞(秋)を制した時のラブリーデイ

第3位 ラブリーデイ(8億3803万1400円)

性別:牡馬
戦績:33戦9勝【9-3-3-18】
主な勝ち鞍:天皇賞(秋)(2015年)

 第3位にランクインしたのは、5歳で覚醒したラブリーデイ。

 2〜4歳時に重賞勝ちはなく、重賞初制覇は5歳時の中山金杯。G1馬ロゴタイプ以下を下して重賞ウイナーの仲間入りをすると、勢いそのままに挑んだ続く京都記念で、ハープスターとキズナの2強を撃破し、重賞連勝を飾る。

 3000m超の2戦では敗れたものの、中距離に戻った鳴尾記念を勝利して迎えた、あの宝塚記念。そう、2015年の宝塚記念は、さまざまなメディアに取り上げられることの多いレースで、競馬ファンなら一度は見たことがあるはず。

 しかしその記憶は、ラブリーデイG1初制覇の記憶ではないだろう。なぜならこのレースの映像の中で何度も流れているのは、スタートの瞬間だからである。

 宝塚記念3連覇を狙う断然人気のゴールドシップの大出遅れ。この映像はイメージできても、ラブリーデイがデニムアンドルビーの猛追を凌いで勝利した場面を思い出せる方は、どれほどいるだろうか。同じ勝負服2頭の争いは、クビ差でラブリーデイに軍配が上がった。

 この宝塚記念でG1初制覇を果たしたラブリーデイは、秋の京都大賞典、天皇賞(秋)も連勝。2歳〜6歳まで現役生活を続けて、G1・2勝を含む重賞6勝の活躍を果たした。そしてその重賞6勝は全て、5歳シーズンで挙げたもの。まさに覚醒の1年であった。

【了】

(文●中西友馬)

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