衝撃の価格連発…!セレクトセール1歳部門の注目馬(3)期待しない方がおかしい…藤田晋氏の新たなる挑戦
7月14〜15日にかけて行われたセレクトセール。今年も大盛況のうちに幕を閉じ、2日間の総売上は過去最高となる327億円を記録した。この中から、未来のスターが数多く誕生するだろう。そこで今回は、セレクトセールの結果を受けて、注目馬を1歳部門と当歳部門に分けて5頭ずつ選出。まずは、1歳部門の注目馬を紹介する。今回は3頭目。
2025セレクトセール(1歳部門)の注目馬
③フォーエヴァーダーリングの2024(牡・父レイデオロ)
落札価格:3億3000万円(税込)
落札者:藤田晋
続いて紹介するのは、77番目に登場した、フォーエヴァーダーリングの2024(父レイデオロ)。こちらも価格は上がっていき、最終的には3億3000万円(税込)で藤田晋氏が落札。この藤田晋氏に関しては、もう皆さんご存知ではあると思うが、ウマ娘などを手掛けるサイバーエージェントの代表である。
4年前に馬主業を始めると、翌年にはNZTをジャングロが制し、重賞初制覇。さらには、3年前のセレクトセールで1億780万円(税込)で落札したフォーエバーヤングは今年のサウジCを制し、いまだ現役馬ながら獲得賞金は23億円超。日本を代表して世界と戦うダート馬となっている。
そして、このフォーエヴァーダーリングの2024は、そのフォーエバーヤングの半弟。兄と同じくセレクトセールで藤田晋氏のもとに渡ったこととなる。
父のレイデオロは、現役時代はダービーと天皇賞(秋)という、東京コースのG1を2勝。代表的な産駒としては、今年の阪神大賞典を制したサンライズアースや、今年の目黒記念を制したアドマイヤテラなどがいる。
そして母のフォーエヴァーダーリングは、米国産馬でダート1300mの米G2勝ち馬。前述したフォーエバーヤング(父リアルスティール)のほかにも、アルテミスS勝ち馬のブラウンラチェット(父キズナ)を輩出している。
父レイデオロの産駒は芝馬が多く、このフォーエヴァーダーリングの2024もどちらかといえば芝で活躍する可能性が高そうな印象を受ける。
兄と同じ勝負服を背にしながら、兄とは違う道を進んで頂点を目指す、そんなストーリーを描いてしまうような、藤田晋氏の落札であった。
【了】
(文●中西友馬)
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