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セレクトセール1歳部門 落札額ランキング【第4位】非業の最後となった姉の分まで…お金では測れない価値がある

text by TOM

セレクトセール2025の1歳馬部門は、227頭が上場された。売却総額155億4600万円と、主取りが2頭のみで99.1%だった売却率はともに過去最高を記録。1憶円以上の落札馬は42頭に及び、大盛況に終わったセレクトセール2025・1歳部門における落札額(税抜)をランキング形式で紹介する。今回は第4位。

ヤンキーローズの2024ⓒJapan Racing Horse Association
ヤンキーローズの2024ⓒJapan Racing Horse Association

【第4位】ヤンキーローズの2024(3億1000万円)

 3億1000万円で4位にランクインしたのはトップ10内で唯一のサートゥルナーリア産駒ヤンキーローズの2024(牡)である。今年で共用5年目を迎えた父のサートゥルナーリアは、2023年に種付け料800万円の価格設定で、1位のキタサンブラックらに続く4位となる201頭に種付けを行った。

 24年度のJRAファーストリーディングサイアーの座に就いた、名牝シーザリオ産駒期待の新鋭種牡馬にとって“勝負の年”に誕生したのがヤンキーローズの2024。

 オーストラリア産のヤンキーローズは、2歳時にATCサイアーズプロデュースSと3歳時にATCスプリングチャンピオンSのG1を2勝。それぞれの世代で豪州の牝馬チャンピオンに輝いた。また、日本に輸入された後に生まれたリバティアイランド(父ドゥラメンテ)は阪神JFを制し、23年の牝馬三冠を達成。その弟にかかる期待は相当なもの。

 1億円からはじまったセリは、出足こそ鈍かったものの徐々に値が上がり、1億5000万円へ。その後はテンポよく1000万円ずつ価格が上昇し、あっという間に2億6000万円に達した。さらに3億円に到達し、3億1000万円の声がかかったところで、ハンマーが落とされた。

 冠名「ダノン」でおなじみの(株)ダノックスに高額で落札された今セールにおける父サートゥルナーリアの“一番馬”には、価格以上に大きな期待が集まる。

【了】

(文●TOM)

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