日本競馬史上最高のモテ馬は? 歴代種付け頭数ランキング【第7位】爆増する最強DNA!世界を制する子孫たち
現役時代は多くの人に感動を与え、種牡馬入りした後は、その血を次代に残す仕事が待っている。競馬界の発展には欠かせない存在である彼らであるが、果たして、歴代で最も多くの種付けを行ったのは、どの種牡馬なのだろうか?今回はそんな疑問にお答えするべく、1993年から2024年までの種付け頭数のデータを集計した。
おそらく、多くの競馬ファンにとっては「サンデーサイレンス」の名がどこに入ってくるか、ということが気になるだろう。しかし、彼は累計1837頭と非常に多くの種付けをこなしてはいるものの、今回のランキングでは残念ながら圏外である。
彼を超える種付け頭数を記録し、TOP10にランクインしたのは果たしてどの馬なのか。じっくりと見ていこう。今回は第7位。
【第7位】ロードカナロア(2307頭)
日本馬として初めて香港スプリントを制覇し、アジア短距離界の頂点に立った、“龍王”ロードカナロア。2013年限りで現役を引退し、2014年から種牡馬生活が始まった彼は、初年度から2024年まで種付け頭数は毎年100頭を超えている。もし2025年もこのペースを維持しているようなら、一気にこのランキング内で5位まで躍進することとなる。
現役時代の成績からも、当初は産駒に短距離からマイルでの活躍を期待する見方が多かった。だが、初年度からいきなり牝馬三冠とジャパンカップを制したアーモンドアイが出たことによってその評価は一変する。彼女が偉業を達成した2018年、種付け料は800万円から1500万円に。種付け頭数も前年から57頭プラスされ、過去最高の307頭まで爆増した。
その後もサートゥルナーリア、ファストフォースといったG1馬を送り出し、2020年にはダノンスマッシュが香港スプリントを勝利。レース史上初となる父子制覇の快挙を成し遂げている。
彼の産駒の活躍は非常にワールドワイドだ。前述のダノンスマッシュはもちろん、同年2月には一足先に豪州生まれのTagaloaがブルーダイヤモンドSを制して海外G1初勝利。その3年後の2月、日本馬初となるサウジカップ制覇をパンサラッサが達成している。そんな名馬を多数送り込んできたロードカナロアだが、実は2025年までにリーディングサイアーとなったことは1度もない。
しかし2025年7月現在、ロードカナロアは2位のキズナに1億1000万円の差をつけて1位。はたして彼が悲願の種牡馬リーディング1位の座につくことはできるか、下半期の競馬において一つの焦点となりそうだ。
【了】
(文●小早川涼風)
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