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日本競馬史上最高のモテ馬は? 歴代種付け頭数ランキング【第8位】モテて当然だわ…誰もがうらやむ超良血

text by 小早川涼風

現役時代は多くの人に感動を与え、種牡馬入りした後は、その血を次代に残す仕事が待っている。競馬界の発展には欠かせない存在である彼らであるが、果たして、歴代で最も多くの種付けを行ったのは、どの種牡馬なのだろうか?今回はそんな疑問にお答えするべく、1993年から2024年までの種付け頭数のデータを集計した。

おそらく、多くの競馬ファンにとっては「サンデーサイレンス」の名がどこに入ってくるか、ということが気になるだろう。しかし、彼は累計1837頭と非常に多くの種付けをこなしてはいるものの、今回のランキングでは残念ながら圏外である。

彼を超える種付け頭数を記録し、TOP10にランクインしたのは果たしてどの馬なのか。じっくりと見ていこう。今回は第8位。

2012年AJCCを制した時のルーラーシップ
2012年AJCCを制した時のルーラーシップ

【第8位】ルーラーシップ(2297頭)

 エアグルーヴの血を継ぐ馬としては3頭目、その中では初のG1勝ち馬とあって馬産地からの注目は2013年のスタッドイン当時から高かったルーラーシップ。初年度の種付け頭数は208頭だったが、これはこの年の新種牡馬の中では1番、全体でも4番目に多い数であった。

 以降、2019年までは毎年200頭以上の種付けをこなしていたことからも、やはりこの血統へ寄せる期待は並々ならぬものであったことが伺える。

 その期待に応えるように、初年度産駒からいきなり菊花賞馬のキセキを輩出。彼以外にもダンビュライトが皐月賞で3着に入線し、2世代目からは年末の阪神JFでリリーノーブルが2着に食い込むなど、クラシック路線で好走する馬を早い段階から送り込んでいた。

 2019年には1年間で重賞を10勝し、豪州G1のコーフィールドCをメールドグラースが制覇。その後もソウルラッシュやヘデントールを筆頭に、国内外で活躍する名馬を多数送り出している。

 当然、それだけ活躍すれば成績もついてくるのは必然で、2018年から7年連続で種牡馬リーディングTOP10の座を維持し、重賞も2017年から2025年まで9年連続で勝利と好調。

 2024年の桜花賞を制したステレンボッシュの母の父でもある彼は、まだまだ今後も我々を楽しませる子孫を送り出してくれそうだ。

【了】

(文●小早川涼風)

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