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ゴールドアリュール産駒の最強馬は?賞金ランキング【第6位】わずか11戦で強烈インパクト…未完のダート王

text by 目白明

2000年代初頭、ダート路線で活躍したゴールドアリュールはサンデーサイレンス産駒では唯一のJRAダートG1を制覇した。種牡馬としてもダート競馬において、数多くの活躍馬を送り出した。今回は、その産駒の中から獲得賞金が最も多かった馬をランキング形式で紹介する。今回は第6位。

2019年ジャパンダートダービーを制したクリソベリル
2019年ジャパンダートダービーを制したクリソベリル

6位 クリソベリル (4億4,473万8500円)

性別:牡馬
戦績:11戦8勝[ 8-0-0-3 ]
主な勝ち鞍:19年チャンピオンズC(G1) 、20年帝王賞(Jpn1) 、JBCクラシック(Jpn1)

 長期間に渡り活躍するダート馬が多い中、怪我により僅か11戦で引退したが、強烈なインパクトを与え、未完のダート王と呼ばれたクリソベリルが、第6位にランク入りした。

 全兄クリソライトの活躍もあり、デビュー前から期待されたクリソベリルは、7馬身差の圧勝で衝撃のデビューを飾る。続く条件戦、年が明けた兵庫CCと3連勝で迎えたジャパンダートダービーでは、単勝1.2倍の断然人気に応え、わずか4戦でG1級競走初勝利となる。

 休養明け、秋初戦にして古馬初対戦となる日本テレビ盃でも4馬身差で圧勝。迎えたチャンピオンズCでは、初めて2番人気となるが、レースではゴールドドリームとの激しい叩き合いをクビ差制して、史上初無敗でのダートG1制覇を飾った。デビューから6戦全勝で、最優秀ダートホースにも輝いたこの年の獲得賞金は、約2.2億となった。

 どこまで強くなるのか期待が高まり、この年初開催のサウジCに出走したが、追い上げ届かず7着に敗退(のち6着に繰上げ)。初黒星を喫するが、帰国初戦の帝王賞ではルヴァンスレーヴ、連覇を狙うオメガパフュームら豪華メンバーが出走する中、直線早め先頭に立つと、そのまま押し切り優勝する。国内ではデビューからの連勝記録を7に伸ばし、G1級競走3勝目を飾った。

 秋のJBCクラシックでも3番手追走から直線、楽な手応えで先頭に立つと、後続に2馬身半の差をつけ優勝。続くチャンピオンズCでは単勝1.4倍と人気を集めたが、直線で伸びあぐねて、4着となる。国内で初黒星を喫した。レース後、右後肢繋ぎの輪状靭帯を傷めていることが判明して、長期休養を余儀なくされたこの年は、約2.2億円を獲得した。

 翌年、復帰を果たしたが、かつての走りは取り戻せずこの年限りで引退したクリソベリル。キャリアわずか11戦にも関わらず、総額4億4,473万円を獲得した。

【了】

(文●目白明

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