HOME » セレクト » 悪夢の急転落…セレクトセール価格下落率ランキング【第4位】下り坂を転がり出す…産駒活躍に反して暗雲の兆し

悪夢の急転落…セレクトセール価格下落率ランキング【第4位】下り坂を転がり出す…産駒活躍に反して暗雲の兆し

text by 中川大河

回を重ねるごとに盛り上がりを見せる『セレクトセール』。前回の記事では、2024年から平均取引額を上げた上位5頭をランキング形式で紹介したが、今回は逆に評価を下げた“ワースト5”を発表したい。2年連続で10頭以上が取引された14頭の種牡馬の中で、いったいどの5頭の名前が挙がるのか。今回は第4位。

2013年高松宮記念を制した時のロードカナロア
2013年高松宮記念を制した時のロードカナロア

【第4位】ロードカナロア

19.6%ダウン(8513万円→6847万円)

■直近1年間に活躍した主な産駒(JRAでの獲得賞金順):ベラジオオペラ(大阪杯1着)、サトノレーヴ(高松宮記念1着)、ロードデルレイ(大阪杯2着)など

 目下、キズナと激しいリーディングサイアーを繰り広げているロードカナロアがワースト4位となった。初年度からアーモンドアイという女傑を輩出し、2年目産駒のサートゥルナーリアが皐月賞を制覇。その後もパンサラッサやベラジオオペラといったG1ウイナーが出している。それにもかかわらず、この1年で20%近いダウンを記録した。

 ロードカナロアに対する評価は種付け料にも反映されている。2020年には2000万円に達したが、その後は右肩下がりで、今年は1000万円とピーク時から半減。その背景には自身の後継種牡馬サートゥルナーリアや、同じキングカメハメハ直仔レイデオロなどの台頭もあるかもしれない。

 それでも昨年と同じ4頭が1億円以上で取引されており、良血牝馬との間に誕生した産駒は引き続き高い評価を受けている。

 ロードカナロア自身はすでに17歳と種牡馬として晩年を迎えた。種付け頭数も全盛期の3分の1程度まで減っているが、今年取引された当歳~1歳馬の中から大物を残せるかにも注目したい。

【了】

(文●中川大河)

【関連記事】
悪夢の急転落…セレクトセール価格下落率ランキング【第1位~第5位 全紹介】
悪夢の急転落…セレクトセール価格下落率ランキング【第1位】
悪夢の急転落…セレクトセール価格下落率ランキング【第2位】