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セレクトセール価格上昇率ランキング【第4位】まだ半信半疑…?重賞勝ちを果たし、期待値は上昇

text by 中川大河

今年も国内最大級のサラブレッドセリ市「セレクトセール」が開催された。注目されたイクイノックス産駒は、11頭が1億円(税抜、以下同)を超える高値となった。デビューはまだ先だが、期待の高さがうかがえる。今回は2024年のセレクトセールと比較し、平均取引額が上がった種牡馬をランキング形式で、上位5頭を紹介する。今回は第4位。

※2年連続で10頭以上が取引された14頭の種牡馬を対象とする。

2018年ドバイGSを制したマインドユアビスケッツ
2018年ドバイGSを制したマインドユアビスケッツ

【第4位】マインドユアビスケッツ

13.5%アップ(3333万円→3783万円)

■直近1年間に活躍した主な産駒(JRAでの獲得賞金順):ホウオウビスケッツ(函館記念1着)、マピュース(クイーンC2着)、アムールドパリ(3勝クラス・是政S1着)など

 コントレイルを上回る13.5%アップを記録したのは、4世代目が今夏にデビューしたばかりのマインドユアビスケッツ。12頭が取引された昨年は、アムールポエジー2023が1億5500万円で、平均額を押し上げたが、今年の最高額はフナウタ2024の6200万円だった。それでも3000万円以上で取引された馬を3頭から8頭に増やすなど、底上げに成功している。

 昨年はセレクトセールの直後に、代表産駒のホウオウビスケッツが函館記念を勝利。父に重賞初Vをプレゼントすると、天皇賞・秋でも3着に好走した。その後も今年のクイーンCでマピュースが2着に入るなど、短距離から中距離で活躍する産駒が目立つ。

 配合的には、母父サンデーサイレンス系が好相性で、直近1年間に挙げた35勝のうち20勝をマークしている。今年の最高額を記録したフナウタ2024は父がダイワメジャー。将来はマイラーとして大暴れしてくれるかもしれない。

【了】

(文●中川大河)

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