トップは圧巻の高額アップ…セレクトセール価格上昇率ランキング【第5位】微増…ディープの後継争いは混沌?
今年も国内最大級のサラブレッドセリ市「セレクトセール」が開催された。注目されたイクイノックス産駒は、11頭が1億円(税抜、以下同)を超える高値となった。デビューはまだ先だが、期待の高さがうかがえる。今回は2024年のセレクトセールと比較し、平均取引額が上がった種牡馬をランキング形式で、上位5頭を紹介する。今回は第5位。
※2年連続で10頭以上が取引された14頭の種牡馬を対象とする。
【第5位】コントレイル
5.4%アップ(1億573万円→1億1139万円)
■直近1年間に活躍した主な産駒(JRAでの獲得賞金順):ルージュボヤージュ(2歳新馬1着)、ヒメヒオウギ(2歳新馬2着)、バースデイフライト(2歳新馬3着)など
平均取引額の増減率が5番目に高かったのが、今年6月に初年度の産駒がデビューしたコントレイルである。
セレクトセールまでに約1か月の間に10頭がデビューしたが、勝ち上がったのは13日の2歳新馬を制したルージュボヤージュのみ。それまで産駒は9連敗を喫していた。セレクトセールの直前に何とかアピールに成功した形となった。
10頭中勝ち上がりが1頭という事実だけを見るとやや不安を感じさせるが、9頭が掲示板を確保。5頭が3着以内に入っている。この安定感がコントレイル産駒の持ち味の一つとなるかもしれない。
また、昨年に続き平均取引額は1億円を超えたが、これはコントレイルを含めて3頭だけだった。2億円以上で取引された馬も当歳と1歳合わせて昨年と同じ5頭を数えた。この中から大物誕生にも期待できそうだ。
【了】
(文●中川大河)
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