クロフネ産駒最強馬は?獲得賞金ランキング【第9位】今もなお、ただ一頭だけ…歴史的快挙を遂げた女帝
2001年、外国産馬として史上初めて日本ダービーに出走したクロフネは、日本競馬史上最強のダート馬とも称された。種牡馬としても大活躍し、19年連続JRA重賞勝利を挙げる歴代1位タイ記録を樹立。多くの産駒にポテンシャルが受け継がれた。本稿では、クロフネ産駒の中で獲得賞金額が高い馬をランキング形式で紹介する。今回は第9位。
9位 ホワイトフーガ (2億9,141万5000円)
性別:牝馬
戦績:23戦10勝[ 10-3-3-7 ]
主な勝ち鞍:15年、16年JBCレディスクラシック(Jpn1)
JBCレディスクラシック連覇など、クロフネ産駒唯一のダートG1級競走を制し、地方交流重賞を7勝したホワイトフーガが、第9位にランク入りした。
2014年12月、ダートの新馬戦を7馬身差の圧勝で制したホワイトフーガ。2戦目は敗れたが、続く条件戦に勝利する。重賞に初挑戦となるフラワーCで16着に敗れるが、ダートに戻ったオープン戦を8番人気の低評価ながら勝利する。続く地方交流重賞の関東オークスではハナを切ると、そのまま逃げ切り、大差をつけての圧勝で、重賞初勝利を挙げた。
ダートで生きる道を見つけたホワイトフーガは、古馬初対戦のブリーダーズゴールドCで3着に健闘する。レディスプレリュードも3着に入り、迎えた初のG1級競走となるJBCレディスクラシック。最後の直線でインコースから鋭く伸びると、5馬身差をつけて優勝。3歳馬ながら歴戦のダート女王達を退けて、ダートG1級競走初制覇を飾り、この年は約1億円を獲得した。
4歳となったホワイトフーガは初戦のTCK女王盃から始動し、これを勝利する。続くフェブラリーS、さきたま杯と牡馬相手には敗れたが、スパーキングレディーCで交流重賞4勝目を挙げる。その後川崎競馬場の1600mで開催されたJBCレディスクラシックでは、前年の桜花賞馬レッツゴードンキを抑えて優勝。前年とは異なる競走条件ながら、史上2頭目の連覇を達成した。この年は交流重賞3勝を挙げ、約1億円を獲得した。
5歳時はマリーンC、牡馬混合戦のさきたま杯と連勝して、秋には3連覇を狙ったJBCレディスクラシックに出走。11着に敗れたのを最後に現役引退。現在でもクロフネ産駒唯一の、ダートG1級競走を制したホワイトフーガは、総額2.9億円を獲得した。
【了】
(文●目白明)
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