中央GⅠ制覇へのカウントダウン?藤田晋オーナー所有の2歳馬(2)納得の1.6億円! 圧倒的良血馬の由来は
人気スマホゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』で知られる一方、馬主としても注目を集める藤田晋氏。馬主歴は長くはないものの所有馬はすでに多くの重賞を制している。そんな藤田晋氏が所有する期待の2歳馬を当チャンネルでは2回にわたって紹介してきたが、今回は2歳シリーズ最終回として5頭を取り上げる。今回は2頭目。
②カモンメーン
父:エピファネイア
母:ホームカミングクイーン
母の父:Holy Roman Emperor
性別:牡馬
生年月日:2023年3月29日
毛色:栗毛
調教師:【栗東】杉山晴紀
生産者:ノーザンファーム
兄に2024年のスワンSを勝利したダノンマッキンリー、伯父には2007年の凱旋門賞を勝利したDylan Thomasがいるカモンメーン。近親には世界各地の重賞を制した馬が多数おり、2024年のセレクトセールで1億6000万円の値が付いたのも納得といえる血統構成だろう。
そんなカモンメーンが持つクロスは、Northern Dancerの5×5×5のみ。だが、この血を内包する馬にはドゥラメンテやラブリーデイなど、クラシックディスタンスのカテゴリーで活躍する馬が非常に多い。更に、クラシックや八大競走などの大舞台で燃えるような面もあり、現在の日本競馬界では重要なインブリードといえそうだ。
良血馬だけに気になるのは育成場での動きだが、関係者からも「フットワークが良く、併せた相手に余裕を見せるくらいの走りができる」「牧場内でも評価は高い」という話が出ている。これはスタッフからのお墨付きをもらっているとも受け取れるのではないだろうか。
馬名由来は「信じられないほどの」という意味で登録されている。だが、曲名やサブカル系から馬名を取ることも多い藤田氏だけに、もしかするとHIPHOPのラッパー、D.Oの口癖である「カモン、メーン!」も関係しているかもしれない。
ぜひ牧場で見せている「余裕のある走り」を競馬場でも見せ、ライバルたちに「カモン、メーン!」と言わんばかりのレースを見せてほしい。
輝く「特別」になり得ることはできるか、来年のクラシックが今から楽しみだ。
【了】
(文●小早川涼風)
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