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POG有力馬!25年サンデーレーシング”輸入繁殖牝馬”の仔(3)父Frankel × 仏G1馬の母

text by 小早川涼風

2015年ドゥラメンテの皐月賞制覇から、2025年ミュージアムマイルの皐月賞まで、サンデーレーシングは11年連続でクラシックを勝利している。名実ともに日本競馬界トップクラスの一口馬主クラブといえる。今回は同クラブにおいて、海外から導入された繫殖牝馬の仔である2歳馬の中から、POG指名でも見逃せない注目の5頭を紹介する。今回は3頭目。

仏1000ギニー(G1)を制したクールサンバ (Photo by Scoop Dyga/Icon Sport via Getty Images)

③クールフラン

Frankel
クールサンバ
生年月日 2023年3月6日
性別 牝馬
毛色 黒鹿毛
調教師 【栗東】池添学


 母は重馬場の仏1000ギニーを13頭立て10番人気で制し、仏オークスにも有力馬の1頭として出走したクールサンバ。彼女にあてがわれた父・Frankelとの間に誕生したのがクールフランである。

血統表にはNorthern DancerやDanzigのクロスの他にSadler‘s Wellsの3×5が内包されており、欧州血統が厚めに入り込んでいる。祖母や曾祖母なども仏国や英国などの重めの馬場を中心に走っているだけに、北海道の洋芝や、重い馬場への適応力が楽しみな1頭である。

 こうなると高速化している日本の軽めの芝への適応力が気になるところだが、クラブのコメントでは「バネの利いた身のこなしをしており、放牧地で他馬を置き去りにするスピードは一級品です」とのこと。軽い馬場でも問題なく自身の瞬発力を披露してくれるのではないだろうか。

 父のFrankelはすでに日本で活躍馬を何頭も送り出しており、代表産駒にはG1・2勝を挙げたソウルスターリングなどが挙げられる。クラブからも早期デビューは可能と見られており、仕上がりは早そうだ。

 「ゆくゆくは世界を目指してほしい」とのコメントがクラブから打ち出されている同馬。両親がG1を制した舞台に、いつの日か彼女が「凱旋」する日は果たして訪れるだろうか。

【了】

(文●小早川涼風

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