HOME » セレクト » 驚きの記録連発…オークス走破タイムトップテン【第1位】陣営の懸命な努力で…衝撃の無敗Vを遂げた美しき名牝

驚きの記録連発…オークス走破タイムトップテン【第1位】陣営の懸命な努力で…衝撃の無敗Vを遂げた美しき名牝

text by 目白明

今年で86回目を迎える牝馬クラシック第2戦・オークス。デビューから1年も経たない可憐な乙女たちには過酷ともいえる2400mの距離に試練に挑む。これまで幾多の名勝負を生んできた“世代の女王決定戦”だが、歴代最速タイムを記録したのはどの馬か。今回はその記録を、ランキング形式でじっくりと振り返る。今回は第1位。

2019オークスを制したラヴズオンリーユー
2019オークスを制したラヴズオンリーユー

1位:タイム:2分22秒8
2019年ラヴズオンリーユー (天候:晴 馬場:良)

 第1位は、2019年ラヴズオンリーユーが記録した2分22秒8だった。

 2019年に勝ったラヴズオンリーユーは、今年のサウジCを制したフォーエバーヤングの父であるリアルスティールの全妹として、デビュー時から期待された。だが怪我により順調に調整が進まず、桜花賞への出走こそ叶わなかった。その後の陣営の懸命な努力により、オークス出走にこぎつけ、無敗でのオークス制覇をレコードタイムで制した。

 スタートするとの最内枠からジョディーが先手を主張し、3番人気のコントラチェックが2番手に続き、桜花賞3着で2番人気のクロノジェネシスは4番手を、カレンブーケドールらと進み、1番人気のラヴズオンリーユーは中団9番手から前を追った。前半1000m通過は59秒1と、平均ペースで進み、道中手ごたえよく追走したカレンブーケドールが最後の直線に入ると、コントラチェックと並んで先頭に立ち、そこで内に潜んでいたクロノジェネシスも進出して、前の2頭との追い比べに加わった。

 この3頭の追い比べを制したカレンブーケドールが残り200mで単独、先頭に立つ。そのまま突き抜けるかと思われたが、外から桜花賞の出走を見送り、このオークスに賭けた、ラヴズオンリーユーが末脚を伸ばした。先頭のカレンブーケドールに襲い掛かると、ゴール手前で差し切り、そのまま先頭でゴール板を駆け抜けた。ラヴズオンリーユーが、従来のレコードを0.8秒更新する2分22秒8のタイムで、史上5頭目の無敗でのオークス制覇を飾った。

【了】

(文●目白明

【関連記事】
驚きの記録連発…オークス走破タイムトップテン【1位~10位 全紹介】
驚きの記録連発…オークス走破タイムトップテン【第2位】
驚きの記録連発…オークス走破タイムトップテン【第3位】