驚きの記録連発…オークス走破タイムトップテン【第4位】ルメール騎手と共に…史上14頭目の偉業を遂げた名牝
今年で86回目を迎える牝馬クラシック第2戦・オークス。デビューから1年も経たない可憐な乙女たちには過酷ともいえる2400mの距離に試練に挑む。これまで幾多の名勝負を生んできた“世代の女王決定戦”だが、歴代最速タイムを記録したのはどの馬か。今回はその記録を、ランキング形式でじっくりと振り返る。今回は第4位。
4位:2分23秒8
2018年アーモンドアイ (天候:晴 馬場:良)
第4位は、2018年アーモンドアイが記録した2分23秒8だった。
2018年に勝ったアーモンドアイは、桜花賞を衝撃の末脚で制したが、ここまでの4戦はマイル戦以下しか走ったことがないうえ、血統背景から2400mへの距離不安も囁かれていたが、これらをすべて跳ね返し見事に牝馬2冠を達成した。
ゲートが開くとサヤカチャンがハナを切り、これにランドネ、リリーノーブルなどが続いた。桜花賞でアーモンドアイに敗れた、2歳女王のラッキーライラックは5番手の内につけ、アーモンドアイはラッキーライラックをマークするようにその直後に続いた。1000mの通過タイムは59秒6と、逃げるサヤカチャンが飛ばし、後続とは10馬身ほどの差をつけたが、4コーナーから直線入口にかけて、後方集団が差を詰めると、迎えた直線。
3番手につけていたリリーノーブルが先頭に立ったが、残り400mを切ったところで、早くも外から持ったままで、アーモンドアイが上がってくる。内からラッキーライラックも懸命にムチを叩いて追いかけるが、楽な手応えのアーモンドアイは残り200m手前で満を持して、先頭に躍り出る。これに食い下がるリリーノーブル、ラッキーライラックを寄せ付けず、上がり最速33秒2の脚で、最後は2馬身差をつけてゴール。不安視された2400mも難なく走り切り、史上14頭目の牝馬2冠を達成した。
【了】
(文●目白明)
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