驚きの記録連発…オークス走破タイムトップテン【第7位】断然人気から転落…名誉挽回を遂げた勝利
今年で86回目を迎える牝馬クラシック第2戦・オークス。デビューから1年も経たない可憐な乙女たちには過酷ともいえる2400mの距離に試練に挑む。これまで幾多の名勝負を生んできた“世代の女王決定戦”だが、歴代最速タイムを記録したのはどの馬か。今回はその記録を、ランキング形式でじっくりと振り返る。今回は第7位。

7位:2分24秒1
2017年ソウルスターリング (天候:晴 馬場:良)
第7位は、2017年ソウルスターリングが記録した2分24秒1だった。
2017年に勝ったソウルスターリングは、G1・10勝の父フランケル、同じく6勝の母スタセリタとの間に産まれ、デビュー前より16冠ベビーとして騒がれた。その期待に応える様に、前年には2歳女王に輝いたが、桜花賞では1.4倍の断然人気ながら、まさかの3着に敗れる。名誉挽回を誓ったオークスで勝利を挙げた。
スタートするとフローレスマジックがダッシュ良くハナを切り、2番手には、桜花賞での中団待機策から一転、ソウルスターリングが先行策で続いた。他の有力馬は、桜花賞馬レーヌミノルが中団7番手、3番人気リスグラシューはそのすぐ後ろに構え、2番人気のアドマイヤミヤビは後方5、6番手に位置した。1000mの通過タイムは61秒7とスローで進み、3コーナーに入るとソウルスターリングが、じわじわと前に並びかけていく。直線に入り、馬場の真ん中へ持ち出しながら、逃げるフローレスマジックを捕らえにかかると、残り200mを切って先頭に躍り出た、ソウルスターリング。
その内からモズカッチャンもいい脚を使って、並びかけようとするが、鞍上のムチが入って、もうひと一伸びしたソウルスターリングは、そのままモズカッチャンを完全に振り切り、1着でゴール。桜花賞の雪辱を果たした2歳女王が、3歳でも世代の頂点に立った。
【了】
(文●目白明)
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