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驚きの記録連発…オークス走破タイムトップテン【第9位】アイドルを打ち破り…歴史的快挙を成し遂げた名牝馬

text by 目白明

今年で86回目を迎える牝馬クラシック第2戦・オークス。デビューから1年も経たない可憐な乙女たちには過酷ともいえる2400mの距離に試練に挑む。これまで幾多の名勝負を生んできた“世代の女王決定戦”だが、歴代最速タイムを記録したのはどの馬か。今回はその記録を、ランキング形式でじっくりと振り返る。今回は第9位。

2021オークスを制したユーバーレーベン
2021オークスを制したユーバーレーベン

9位:2分24秒5
2021年ユーバーレーベン (天候:晴 馬場:良)

 第9位は、2021年ユーバーレーベンが記録した2分24秒5だった。

 2021年に勝ったユーバーレーベンは、ここまで6戦1勝、2着1回、3着3回と、強烈な末脚を持ちながら、勝ち切れないでいたが、距離が延びたオークスでは、桜花賞を制した白毛のアイドル・ソダシを破り、1勝馬によるオークス制覇という、史上3頭目の歴史的快挙を成し遂げた。

 レースは積極的に前に行く馬がおらず、クールキャットが押し出される形で、先頭に立った。桜花賞馬のソダシは4番手、3冠牝馬アパパネの仔アカイトリノムスメがその後ろに続き、ユーバーレーベンは後方4番手から前を追った。1000mを59秒9で通過すると、前との差が詰まり各馬が固まって、4コーナーから最後の直線へ。 

 
 逃げるクールキャットに、牝馬2冠を目指すソダシが迫ってくるが、馬場の真ん中からユーバーレーベンが、脚を伸ばしてきた。残り200mでソダシに並びかけたユーバーレーベンが、あっという間に単独で先頭へ立つ。それを目掛けて、内からアカイトリノムスメが末脚を伸ばし、大外からは道中最後方で脚を溜めていたハギノピリナが飛んでくるが、馬場の真ん中から、一足先に抜けていたユーバーレーベンが勢いよくゴールまで突き進み、1着でゴール。惜敗続きにピリオドを打ち、初重賞をオークスで飾った。

【了】

(文●目白明

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