トニービン産駒最強馬は?獲得賞金ランキング【第3位】ラストイヤーに開花…府中に咲いた鮮やかなサクラ
アイルランド生まれのトニービンは、凱旋門賞を制すなどG1を6勝する活躍をみせた。日本で種牡馬入り後は、1994年にリーディングサイアーの座を獲得。サンデーサイレンス、ブライアンズタイムとともに種牡馬“御三家”の一頭として一時代を築いた。そんな名種牡馬トニービンの産駒トップ10を獲得賞金順に紹介する。今回は第3位。
3位 サクラチトセオー(5億2,097万9,000円)
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性別:牡馬
戦績:21戦9勝 [9-3-3-6]
主な勝ち鞍:95年天皇賞・秋(G1)
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ダービー馬のウイニングチケットらと同期で、トニービン初年度産駒代表馬の一頭、サクラチトセオーが3位にランク入りした。
サクラチトセオーは2歳10月にデビューし、2連勝を挙げて1559万円の賞金を獲得した。しかし脚部不安の影響で約5か月の休養を余儀なくされ、復帰戦となったNHK杯では3着に入線。続く日本ダービーでは11着に敗れた。その後、脚部不安が再発したため、3歳時の出走はこの2戦のみで、1415万円の賞金獲得に留まった。
再び長い休養期間を経て、約8か月ぶりの出走となった自己条件の特別を2戦目でクリアすると、中山記念に格上挑戦することとなった。フジヤマケンザンら強豪馬相手に差し切り勝ちを収め、6400万円を加算。この年は、秋のG3京成杯AHのほかメトロポリタンSと富士Sの2つのオープン特別を制し、10戦5勝と飛躍。賞金1億8193万円を手にする。
完全に素質が開花した5歳時のサクラチトセオーは、現役ラストイヤーで素晴らしい成績を残すこととなる。AJCCからV発進を決め、6500万円を上乗せ。ともに1番人気に支持された中山記念と安田記念で連続2着に好走し、さらに6500万円を加えた。
秋は毎日王冠4着をステップに天皇賞(秋)に臨み、後方2番手追走から直線で目の覚めるような末脚を発揮。ハナ差で差し切って待望のG1制覇を果たし、賞金1億3200万円を獲得した。
ラストランとなった有馬記念でも、自身の力をしっかり発揮し3着に食い込み、賞金3300万円を加算して引退、種牡馬入りを果たした。
【了】
(文●TOM)
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