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19歳でGⅠ獲得は凄すぎ…歴代最年少GⅠ勝利騎手ランク【第5位】華々しすぎて眩しい…初尽くしの偉大な快挙

text by 目白明

競馬界には様々な記録が残されているが、中でも“G1制覇”は騎手にとって栄誉の一つだろう。今年のNHKマイルCでは、前哨戦で重賞初制覇を果たしたデビュー2年目の吉村誠之助騎手の最年少記録更新にも注目が集まる。そこで今回はG1初勝利時の年齢が若い騎手ランキングベスト10を紹介する。今回は第5位。

1988年オークスをコスモドリームで制した熊沢重文
1988年オークスをコスモドリームで制した熊沢重文騎手

5位 熊沢重文(20歳3カ月)

●デビューから2年2カ月
●1988年オークス コスモドリーム

 平地と障害の両レースで活躍し、ファンに愛された熊沢重文元騎手。2023年に惜しまれつつ、37年のジョッキー人生に別れを告げたが、現役中は平地、障害合わせて1051勝を挙げた。そんな熊沢元騎手は、デビューから2年2カ月の1988年、20歳3カ月でオークスを制し、G1初勝利を飾った。

 1986年にデビューした熊沢元騎手は、競馬学校2期生として同期は現在、57歳で通算3000勝が目前の横山典弘騎手、現調教師の松永幹夫などがいる。初年度は30勝を挙げると、2年目には障害で勝利するなど、幅広く活躍する。そして3年目の1988年に、代打騎乗で初めてのG1となるオークスに、コスモドリームと挑んだ。

 レースは、スルーオベストがハナを奪うと、コスモドリームは、1番人気アラホウトクの後方15番手あたりを確保した。3コーナーを通過して依然、スルーオベストが後続に7.8馬身差をつける中、コスモドリームも前団に取り付くと、迎えた直線。コスモドリームは、坂を上り切ったラスト200mから鞍上の合図で仕掛けを開始する。

 前で伸びあぐねる、アラホウトクらを交わして、ラスト50m付近で先頭に立つと、そのまま先頭でゴール。熊沢騎手は、G1初騎乗で初勝利という快挙を達成。重賞初勝利がオークス制覇という、華々しい結果を残した。

【了】

(文●目白明

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