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国内最強の血統は…?24年種付け頭数ランキング【第8位】えげつない血筋…世界王者も産んだ名馬の種付は…

text by TOM

かつてターフを優美に駆け抜け、歓声に包まれた英雄たち。その中でも一握りの名馬だけが手にする、第二の舞台が「種牡馬」という存在だ。しかしそれも第二の戦いの始まり。彼らは血統という名のバトンを託され、新たな結果を求められる。本記事では、国内における2024年の種付け頭数ランキングをトップ10から振り返る。今回は第8位(同率)。

2017年天皇賞春を制したキタサンブラック
2017年天皇賞春を制したキタサンブラック

8位(同率) キタサンブラック(191頭)

 演歌歌手の北島三郎氏(馬主名義は大野商事)所有馬としてJRA・G1を7勝した名馬キタサンブラックが、2024年の種付け数「191」でカフェファラオと並び8位タイとなった。

 18年に社台スタリオンステーションでスタッド入りしたキタサンブラックは、供用初年度は500万円の種付け料に設定されていたが、この年130回の種付けを行った中から、G1を6連勝し世界ナンバーワンの称号を得たままターフを去ったイクイノックスが誕生。その他にも活躍馬が続出した後、400万円に設定されていた2年目産駒から皐月賞馬のソールオリエンスが登場した。

 だが活躍が未知数だったことから、種付け料が300万円に落ち着いた4年目の産駒の中から、無敗でホープフルSを勝ち、今年の4月20日に行われた皐月賞でも2着に好走したクロワデュノールを輩出し、種牡馬としての実力を再認識させた。

 イクイノックスらの活躍を受けた23年に種付け料は1000万円に急上昇。さらに24年には2000万円に倍増された。キタサンブラックは父がディープインパクトの全兄であるブラックタイド、母の父はサクラバクシンオーという決して“主流”な血統とは言えないながら、大物を多数輩出し続け、成功を収めている。

 24年の交配相手には、大阪杯などG1・4勝馬ラッキーライラックや、桜花賞馬のレッツゴードンキ、NHKマイルCを勝利したアエロリット、米牡馬三冠のプリークネスSを含むG1を3勝したスイススカイダイバー、英国G1ウイナーのブレーヴアンナなどがいる。さらに、凱旋門賞で4着に大健闘したスルーセブンシーズや、JBCレディスクラシックの覇者テオレーマや同メーデイア、ヤマニンアンプリメと豪華な牝馬がズラリと並び、多数の重賞ホースたちが迎えられている。

 そして、今年もイクイノックスの全妹が誕生しており、今後もキタサンブラックの産駒たちから目が離せない。

【了】

(文●TOM

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